28日目 ページ34
その夜、今日の出来事が怖くて全然寝付けなかった。
水でも飲もうとリビングに行くと何故か勢揃いしていた。
すると、
「A？どうしたの？」
と優しくウソクオッパが聞いてくれる。
『目を瞑ると今日のこと思い出しちゃって、眠れなくてお水飲みにきました！』
と出来るだけ笑いながら伝えた。
それを聞いていたのか、
「今日はみんなでリビングで寝ようぜ。」
とハンギョルオッパは提案している。
「ヒョン！今日はみんなで寝るんですか？！
楽しそう！」
とはしゃぎ出したドヒョナは1番早く上から布団を持ってきた。
「ほら、Aも早くしろよ〜！」
といつも助けてくれるハンギョルオッパ。
そのいかつめの顔とは真逆の優しさが大好き、なんて考えながらルンルンで布団を取りに行った。
「狭いよ〜、スンウヒョン抱きついてこないでってば、暑いよ〜！」
と叫んでいるドンピョのことは無視してみんなでウノをしている。
ビリの人は1位と2位の人の言うことを聞くってルールを追加したからみんな真剣そのものだ。
「ウノ！」と1番初めに大手をかけたのはウソクオッパ。
私も負けてられない。ビリだけは嫌だ。
そんなことを思っていたのに結果的にはビリになってしまった。
1位はウソクオッパで2位がスンヨニオッパだった。
お兄さんは頭を使うのが上手いらしい。
「A！願い事叶えてくれるんだよね？！」
「はい、負けてしまったのでなんでもドンとこいです！」
「じゃー、膝枕して？この前ドヒョナにもしてたじゃーん...？」
とスンヨニオッパが可愛らしくお願いしてくる。
「ヒョンまだ根に持ってたんですか？」
とどこから持ってきたのかわからないお菓子を食べながら呟くドヒョナ。
すると、
「いや、それはだめだろ！」
とハンギョルオッパが勢いよく立ち上がる。
「なんでよー、勝ったんだからいいじゃん。」
「いやいや、服が...」
とポツリと呟くハンギョルオッパ。
服？と思いながら自分の服装をみる。
夏だから大きめのTシャツに白のラインが入った短いパンツを履いている。
それが理由でだめなの？と首を傾げてしまう。
「えー、勝ったのに？ねぇ、A？」
『そうですね...そんなので良ければいいですよ？』
とスンヨニオッパが寂しそうに言ってきたので承諾してしまった。
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作者名：シロ | 作成日時：2020年5月9日 22時
