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「勿論作りました。
こんなのもあります」


チョコレートで作った屋根と煙突も冷蔵庫から出す。


「これ・・・。
サンタが煙突に入るところですか?」

「そう。
良いでしょう?」


真衣はラップに包まれたサンタをツンとつつく。

愛嬌のある顔をしたサンタは優しそうで、何より幸せそうだった。


「食べるのが勿体ないですね」

「ありがとう。
でもハーブやエッセンスを使って、味も凄く美味しく出来たんだ。
メレンゲの人形みたいに火を通していないから日持ちはしないけど、ケーキの賞味期限内なら大丈夫だよ」

「玄師さんなら、このサンタさん、頭からいきます?
それとも足から?」

「うーん、俺は足からかな。
真衣さんは?」

「丸ごとです!」


玄師はその場面を想像し、マジパンのトレーをそっと背中に隠したのだった。

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作者名:井原 x他1人 | 作成日時:2020年6月14日 11時

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