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男の想い人だったのは、私の曽祖母だ。

変質して血筋ごと呪う形になった呪いが、当時曽祖母のお腹の中にいた祖母から母へ、母から私へ、受け継がれてしまっただけのこと。

通常の呪いが人の命まで奪うようにはできていない中、この呪いは強力で、異質だ。

曽祖母から数えて、四代。

保有者になった人数は、六人。

呪いによって死んだのは四人。

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作者名:井原 | 作成日時:2021年1月14日 23時

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