43話 ページ3
「ジークンドーの師匠兼友人。以上」
「友人兼腐れ縁。以上」
「いや、さっぱり分からん」
秀一さんと一緒に一言で関係性を伝えれば、公安の皆さんから満場一致ってわからんと言われた。そりゃそうだろうな。
しかし嘘は言ってない上に、それ以外説明しようがないものだからどうしたものだろうか。
「てか高校の時から赤井と知り合いって…ま、まさか、恋人同士だったとか…?」
緑川が何故か青ざめながら言ったその発言で、公安の空気も青ざめる。
降谷に至っては何故かボールペンを破壊した。しかしそれには全員見ないフリをした。私も怖いので見ないフリにした。
「誰が。こんな小娘に手を出すほど俺は飢えてないぞ」
「私もこんなオッサン相手にするの嫌です」
「表でろA」
「いいですよオッサン」
「ストップストップ!!喧嘩はやめような!!」
今にも殴り合いしそうな私と秀一さんの間に緑川が仲裁に入る。
向こうの軽口も相変わらずで、私自身も久しぶりにこんな軽口叩けたのかと驚いた。
「てかA、ジークンドー習ってたのか」
「うん。と言っても習い始めたのは秀一さんがFBIに入ってからだけど。それまではフィンガージャブとか諸々」
「それお前がやったら一番怖いやつ」
「だから警察学校時代は封印してたでしょ」
ありとあらゆる武道を叩きこまれたのは殆ど秀一さんの影響だ。
お陰で警察学校時代では優秀な成績は収められていたし、そう言う点では頼りになる師匠である。私には口悪いけれど。
「……てかA、赤井にはすげえ口悪いのな。初めて見たわ…」
「あーこんな軽口叩き合うの秀一さんくらいだし、というか喧嘩吹っかけてくる秀一さんが悪い」
「挑発に乗るお前が悪い」
「腹立つ」
互いの頬を抓りながらも、秀一さんは割と手加減していくれている。私は割と本気だけど。
降谷は怖いからさておき、その光景を見ていた緑川は苦笑いを浮かべていた。
「……めっちゃ仲良いなお前ら…」
誰が、と声をハモらせれば、そういうところだよと緑川に突っ込まれた。
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ちゅん(プロフ) - 番外編みたいです(;_;)パスワード知りたいです( ; ; ) (2021年3月7日 14時) (レス) id: 1fdd2ab3eb (このIDを非表示/違反報告)
闇月 - イラストが最高で思わず保存したいと思ってしまいました! (2019年9月25日 19時) (レス) id: ceaacc411b (このIDを非表示/違反報告)
莉子(プロフ) - なんかもう理想すぎるストーリーが見つかってまだまだこれから頑張れる。ありがとうございます。これからも頑張ってください。 (2018年4月28日 12時) (レス) id: 6434e4011a (このIDを非表示/違反報告)
まさき(プロフ) - 蒼衣さん» こんにちは!いきなりごめんなさい…。用件は下の私のコメントと同じです。よかったら見てみてください! (2018年4月22日 22時) (レス) id: 8f71bf94c7 (このIDを非表示/違反報告)
まさき(プロフ) - 湊叶さん» こんにちは。突然すみません!パスワードなんですが、作者さんの作品一覧のページのコメントを見ると書いてありますよ!脇から失礼しました! (2018年4月22日 22時) (レス) id: 8f71bf94c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:遥 | 作成日時:2017年10月23日 18時