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・太宰視点

「単刀直入に聞くんですが、太宰さんと中原さんは、何者なんですか」

真っ直ぐとした質問に、私も中也も動きを止める。
座って、私達の目を真っ直ぐと見返すその顔と瞳が余りにもAに似ていて、何度目か分からない、この子は兄弟なのだと実感した。
希ちゃんも思っては居るのだろうが、魔人相手に彼処までズバズバと罵っていたけれど、私達に対しては勘繰りはしてこなかった。

「太宰さんは、話は良く聞いていました。けれど、太宰さんと云う名前が出だしたのはここ最近です。中也さんの事は一度も聞いた事はありません」

だろうね。Aは気が利くし、中也がマフィアである事は隠していたのだろう。

「数年前。…4年位前から、兄貴が横浜に来て暫く経った位から、横浜でも友達が出来たよって話は良く聞いていました。
けれど、一度もその人の名前は聞いた事もないし、兄貴は頑なに如何云う経緯で知り合ったとか、学校での友人なのかさえ云わなかったんです。」

「……」

「此れは単なる俺の勘です。太宰さんの名前が出て来たのは最近でした。直感で、その知り合った友達と太宰さんは、同一人物なんじゃないかと思ったんです。
だって、兄貴が友達の名前を明確に出したのなんて、太宰さん位でしたから」

他にもAには友達がいるが、私達ほど話題には出さなかったのだろう。
……賢いな、この子。よく見ている。兄と同じで、賢くて、周りを見て判断して、冷静に私達を見定めている。

「今迄名前を明かさなかったのは、俺に云えない何か有ったんじゃないかとか、今ではそう思います。
……俺の杞憂だったら善いんです。間違っていたら謝ります」

申し訳無さそうに顔を伏せた樹君。
その顔には分かりやすく罪悪感が滲み出ていた。兄を面倒見てくれていた人達を疑うなんて、といった感じだろうか。
中也と顔を見合わせて、お手上げだとお互いにそんな表情を浮かべた。
何処までも似ている兄弟だと思った。顔も中身も、律儀なところも、優しいところも、同じ兄弟だった。

そんな樹君であるなら、少し位の身の上の話をしても、屹度大丈夫だろう。

「…顔を上げ給え、樹君。君の勘は正しい。当たっているよ。
只、今の私は(・・・・)武装探偵社所属なのは本当だ。公に開かせる身分になったからこそ、Aは君に私の名前を伝えたのだろうからね」

「…それって、如何云う」

「私の嘗ての前職はマフィアだった……と、云ったら、君は信じるかい?樹君。」

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遥@携帯の調子悪くて返信遅れます(プロフ) - コメント一括にて失礼します。最近携帯の調子悪いので…皆様お待たせしました。次の話でとりあえずは彼の話は一旦終わりとなります。最後まで書き切りますので、それまで見てくださると嬉しいです。 (2019年10月13日 20時) (レス) id: 5776c56060 (このIDを非表示/違反報告)
至恩(プロフ) - お久しぶりです!わーい更新だー!って通知見て思いました! (2019年10月13日 7時) (レス) id: 77907255a2 (このIDを非表示/違反報告)
月夜の死神(プロフ) - わわ…!更新待ってました!これからも頑張って下さい! (2019年10月13日 1時) (レス) id: eb1a5cc196 (このIDを非表示/違反報告)
- どストライクで大好きな作品です!応援してます!! (2019年9月27日 13時) (レス) id: 62feb543dd (このIDを非表示/違反報告)
フェルト - すごく大好きです!頑張ってください! (2019年9月26日 18時) (レス) id: 00cb91440a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年2月15日 19時

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