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・太宰視点

ふんふん、と大して上手くもない鼻歌を口遊みながら、私にしては今日は真面目に仕事をしている最中、懐に仕舞っている携帯が着信音を鳴らす。
如何やら電子文書(メール)が届いた着信の様だが、その差出人が、何ともまあ珍しい人物だった。

「………芥川君?」

本当に珍しい。あの子は携帯の扱いがそう得意では無かった上に、余り私含め誰かに積極的に、特に電子文書を送る様な事、しなかったのに。
電子文書を送る手間をするくらいならば、電話で直接話した方が楽、みたいな子だから。

まあでも、あの子が態々電子文書を送る位だから余程の事だろう。さてさて、何かな〜と鼻歌を辞めて電子文書を開けば、何やら画像付きで送られている様だ。これまた珍しい。

扱いに慣れていない所為か、所々変換出来ていない何処か拙さのある文書を読んで行くと、其処には信じられない一行が打ち込んであった。

『渡瀬が幼子になっています』

簡素に打ち込んであったその文の次に添付されている写真は、如何見てもAが其の儘小さくなったかの様な少年の姿が写し出されている。
芥川君の写真の撮り方が下手なのか、或いは動揺しているのかは知らないが、まあ恐らく全部だろう。一寸ブレている。

否、そんな事は如何でもいい。
髪の毛の色、瞳の色、顔付き、その全てがまるでAを本当に小さくしたかの様な少年の写真に目が離せなかった。

「……………え?此れ、マジでA?」

いやいや真逆、人間が小さくなるだなんてそんな。と否定したいところだが、何せ此処は魔都横浜。異能力者が跋扈し、マフィアも探偵社も異能特務課も、果ては海外組織までどったんばったん大騒ぎする様な都市だ。
其れに芥川君は冗談を云う性格でもない。ではつまり、またあの子は何かしらに巻き込まれ、このように愛らしい少年の姿になっているのだとしたら。

「おい太宰!先刻から何を携帯と睨めっこしている!さっさと書類を───」

「国木田君!一寸私は親権を掛けた戦いに出向いてくるね!」

「ハァ!?おいだざ──」

国木田君が何かを云っているみたいだけれど、私は猛ダッシュで探偵社を飛び出した。
あの写真を見て真っ先に思ったのが、間違いなく彼の人は絡んで来るのだろうという予感だったから。

「……というか、原因から全て彼の人だったりしないよね…」

有り得なくはない、と思いながらも取り敢えずはAの家に行く事が最重要だ。

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遥@携帯の調子悪くて返信遅れます(プロフ) - コメント一括にて失礼します。最近携帯の調子悪いので…皆様お待たせしました。次の話でとりあえずは彼の話は一旦終わりとなります。最後まで書き切りますので、それまで見てくださると嬉しいです。 (2019年10月13日 20時) (レス) id: 5776c56060 (このIDを非表示/違反報告)
至恩(プロフ) - お久しぶりです!わーい更新だー!って通知見て思いました! (2019年10月13日 7時) (レス) id: 77907255a2 (このIDを非表示/違反報告)
月夜の死神(プロフ) - わわ…!更新待ってました!これからも頑張って下さい! (2019年10月13日 1時) (レス) id: eb1a5cc196 (このIDを非表示/違反報告)
- どストライクで大好きな作品です!応援してます!! (2019年9月27日 13時) (レス) id: 62feb543dd (このIDを非表示/違反報告)
フェルト - すごく大好きです!頑張ってください! (2019年9月26日 18時) (レス) id: 00cb91440a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年2月15日 19時

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