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あれから少し経ったあと、眼鏡をかけた男の人と、スーツ姿の男の人と女の人がそれとは別にやって来た。
だざいさんとはどうやら知り合いみたいなようで、他の人よりくだけた感じで話しているのを見守る。
おれのほうを見て、にこりときれいな顔で笑うからびっくりした。
だざいさん、知り合いの人？まで顔が綺麗な人ばかりなんだなあ。
「本当にこんなに小さくなってるんですね。他に異常は見当たりますか？」
「今の所は見当たらないよ。」
「…そうですか。福沢社長、場所をお貸し頂き有難う御座います」
「構わない。異常事態の解決に少しでも貢献出来るのならば大した事では無い。」
ぺこりと頭を下げたその眼鏡の人は、おれの方を振り向いて、おれの目線に合わせてかがんできた。
「直接出逢うのは初めてですが」……どこかふくみを感じるその言葉の意味は、よくわからない。
「初めまして、渡瀬A君。私は坂口安吾と申します。気軽に安吾と呼んでください。
君は自覚は無いのでしょうが、少しばかり面倒な事態に巻き込まれています。」
「……」
「………別に怖い事をする訳では無いんです。太宰君も含めて、君に質問したい事や、改めて異常等が無いか調べるだけです。」
思わずだざいさんのコートのすそを握れば、ぽんぽん、とだざいさんに頭をなでられる。
安心させるような手つきに、こくりとおれはうなずいた。
「じゃ、安吾こっち。会議室貸して下さったから、此処で頼むよ」
「はい、有難う御座います」
会議室、におれとだざいさんと、あんごさんという人で足が進む中、だざいさんが口にした「安吾」というそれは、他の人には無い、親しげなものを感じた。
「ねえ、だざいさん」
「うん？」
「あんごさんって人は、お友達なの？」
一瞬だけ、ピタリと動きが止まっただざいさんは、次の瞬間にはいつものような笑顔を浮かべる。
「……友達だった。それだけだよ」
いつものような笑顔で、つむがれたその言葉は冷たくて、その差が激しくて思わず怖くなった。
おれはもしかして、踏み込んではいけないところに踏み込んでしまったのかもしれない。
幼い『俺』には当然理解出来るはずも無く。
その踏み込んでいけないところに、俺はとうに踏み込んでいるし、太宰も俺も、何もかもが全部変わってしまうのは、幼い俺は当然知るはずも無いのだ。
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遥@携帯の調子悪くて返信遅れます(プロフ) - コメント一括にて失礼します。最近携帯の調子悪いので…皆様お待たせしました。次の話でとりあえずは彼の話は一旦終わりとなります。最後まで書き切りますので、それまで見てくださると嬉しいです。 (2019年10月13日 20時) (
レス) id: 5776c56060 (このIDを非表示/違反報告)
至恩(プロフ) - お久しぶりです！わーい更新だー！って通知見て思いました！ (2019年10月13日 7時) (レス) id: 77907255a2 (このIDを非表示/違反報告)
月夜の死神(プロフ) - わわ…！更新待ってました！これからも頑張って下さい！ (2019年10月13日 1時) (レス) id: eb1a5cc196 (このIDを非表示/違反報告)
或 - どストライクで大好きな作品です！応援してます！！ (2019年9月27日 13時) (レス) id: 62feb543dd (このIDを非表示/違反報告)
フェルト - すごく大好きです！頑張ってください！ (2019年9月26日 18時) (レス) id: 00cb91440a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：遥
| 作成日時：2019年2月15日 19時
