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鉄塔さんを待っている間、私たち3人は川沿いの屋台の方へ。
ドンさんは既にたこ焼きを食べ終わり「次は焼きそばを買いに行く!」と言うので、ぺーさんと私も食べたいものを買ってから再度集合することに。

私は近くにあった冷やしパインの屋台へ行き、美味しそうなものを1つ買って元いた場所に戻った。
そこにはポテトを持ったぺーさんが待っていた。

「ぺーさんポテト?いいね、美味しそう」
ぺ「ん、Aも食え食え」

ぺーさんはそう言いながら私の口元にポテトを運んでくれる。普段はツンが多めのツンデレな彼だが、なぜか高校の頃からよく餌付けされている。

「じゃがバタ味!美味しいね!」
ぺ「だろ?ぺちゃんこチョイスに間違いなしっ」

ふふん、とドヤ顔をしているのはなんだか可愛らしくて、でも口にすると怒られそうで。とりあえず私はすっと彼の前に冷やしパインを差し出した。

「ぺーさんも食べる?美味しいよ」

彼の顔を覗いてそう言うと、残りの2/3くらいの冷やしパインにかぶりつかれる。

ぺ「あ、うま」
「あっ、ちょっ、ぺーさん!もうほぼ残ってないよ?」
ぺ「そんなうまそーなの出してくる方が悪い〜」
「そんなあ…」

と、ぺーさんに意地悪をされているところに、浴衣に着替えた鉄塔さんが合流した。
黒の浴衣を着た鉄塔さんはスマートな大人の男の人って感じでとても似合っている。さすが普段からおしゃれな人はなんでも着こなすのね…

鉄「あれ、Aちゃんぺーさんにいじめられたの?よしよし、鉄塔さんのところにおいで。ぺーさんは後で俺がいっぱいいじめといてあげるからね〜」
「鉄塔さん…!」

こうやっていじめられてる私を鉄塔さんが助けてくれるという茶番ももう慣れてきたものである。

鉄「それはともかく、もうすぐ花火始まるからかき氷でも買ってみんなで見よう?さっき神社の人に穴場スポット教えてもらったし」
ド「さんせーい!あ、Aこれあげる」

いつの間にか戻ってきていたドンさんにから揚げを1つ貰った。あ、美味しい…

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作者名:shirö | 作成日時:2018年7月9日 23時

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