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同窓会の会場である小洒落たレストランに着いた私は、すぐに懐かしい、ずっと会いたかった人を見つけた。

「おーとじゃっ」

名前を呼ぶのさえ久しぶりだ。私はあの頃より更に大きくなった背中にぶつかりに行った。

弟「何?!?!…ってAか!背中痛てぇ…」
「ごめん、久しぶりに会えたからつい。更に大きくなったね弟者」
弟「Aが縮んだだけじゃ…イデッ」

身長が低い私をからかう弟者の脇腹を肘で突く。

弟「うそうそ、ったく相変わらずかわいいんだから」

弟者は高校生の頃もいつも私をかわいいと言っていた。そこに恋愛感情はなく、彼からすると私は妹のようなものなのだ。

「弟者は相変わらず…と言うよりもっとかっこよくなったね。まあ兄者さんには負けるけど」
弟「えー、まあ、お前からするとそうだわな。兄者、さらにかっこよくなってるけど写真見る?」
「えっ、見たい!!!」
弟「そう言うと思ったよ。ちょっと待ってな」

そう言ってスマホを取り出す弟者。そう、私は高校生の時、弟者のお兄さんである兄者さんのことが好きだった。と言っても年齢も離れていたし兄者さんは忙しかったため、結局ほとんど話すことができないまま疎遠になってしまっていた。高校卒業と共に携帯を変えメアドが新しくなったことで連絡が取れなくなっていたのだ。

弟者が見せてくれた最近の兄者さんの写真には、満面の笑みを浮かべる兄弟が写っていた。兄者さんはあの頃の面影を残しながら、更に大人の魅力が加わってかっこよくなっていた。

弟「これね、この前の兄者の誕生日の写真。楽しそうでしょ?俺とこの写真撮ってる人でサプライズパーティーしたんだぜ!この料理全部その人が作ってくれて、俺が飾り付けとプレゼント用意して、って。」

兄弟の前のテーブルを見ると、確かに美味しそうな料理がたくさん並んでいる。しかもとてもオシャレだ。
兄者さんの誕生日を弟者と一緒にお祝いできる人……もしかして兄者さんの彼女とか……?
先程まで兄者さんのかっこよさに胸が踊っていたのに、少し傷ついたような、なんとも言えない感情になってしまう。固まってしまった私を弟者が不思議そうな顔で見ていたので、心配かけまいと弟者にありがとう、また後で。と言って女友達のいるテーブルに移動した。

そこで友達とたくさん話しているうちに懐かしさと先程のモヤモヤが相まって少し飲みすぎてしまった。マズい、私そんなお酒強くない…
馬鹿な私の意識はだんだんと曖昧になっていった。

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スネゾカペ - 完結((´;ω;`))とってもいいお話でした...!苺さんの新作まってます(書ける時間があればの話ですが...) (2018年8月7日 9時) (レス) id: 0af73918fb (このIDを非表示/違反報告)
苺。(プロフ) - スネゾカペさん» ありがとうございます( ´ω` )/本編は終わりましたが、また別のお話でもよろしくお願い致します! (2018年8月7日 1時) (レス) id: bced30bcc8 (このIDを非表示/違反報告)
スネゾカペ - 更新楽しみにしてます(^ ^) (2018年8月6日 1時) (レス) id: 0af73918fb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:苺。 | 作成日時:2018年7月9日 8時

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