一般人のはずなんです 。 ( 降谷零 )

一般人 。 36 ページ38

「 あんたが殺したんでしょ ?! 木村 !!!!!」

施設のロビーでは 、 亜子さんはすごい形相で木村さんを責めていた 。

「 なんで俺なんだよ !!! 関係ねぇだろ !!! 」

「 おい 、やめろ !! みっともない !! 」

「 小夜が死んでんだよ !!! あんた 、 高貴と知り合いだったんでしょ !!」

「 そりゃそうだけど !! 俺はやってねぇ !!!」

私はその会話にどこか違和感を覚えた ..。 亜子さんはここに来たばかりの時 、 村下さんが高貴さんを殺したと疑っていた 。 何故そんな急に 、意見が変わる ..? ただの偶然 ? それとも ..。


「 ...。 」


「 私知ってんだからね 、 こいつが小夜に好意持ってたこと !!」

「 なにぃ ?! 」

「 高貴が死んで奪おうとしたけど 、上手くいかない気て腹いせで小夜を殺したんでしょ !!」

「 ほう ..、 木村さん 、貴方には花守さんを殺す同期があると ...。 」

「 な 、だったら 、このおっさんも 、小夜に好意あったじゃねぇかよ !! 」

「 な 、勝手なことを ..。 お 、俺はな !! 」



「 それは違うわよ 。私が勝手に言ただけ 。」



「 そ 、そうだ !! 岩林君が勝手に言っていたことだ !! 」


橋についていたあの傷がもし 、 ロープや紐の傷だったとすると ...。 もしかして ...。この事件の真相は ..。

「 Aお姉さん 。もしかして 、わかったの ? この事件のトリック 。」


「 ...、 コナン君 。今から話すことと君が思ってること 合ってるか教えてくれる ? 」

「 .. もちろんだよ 。」


。
。


「 では 、 木村さん 、署の方で聞きましょう 。」

「 俺じゃねーって !!!!!! 」

「 結局 、あの兄ちゃんだったのかよ ..。 」


「 そうみたいですね ..。 」



ロビーの方で 、高木刑事と目暮警部が木村さんを連れていこうとする 。 答え合わせのようなものを済ました私は 、コナン君の方を見る 。コナン君は私に 、微笑むと 、まるで大丈夫と言っているかのような目で私を見つめた 。





小夜さん 、 なんで貴方はこんな事をしたのか 、私にはわかりません 。けど貴方は 、高貴さんのこと深く愛していたんですね 。私はそう思い口を開いた 。





「 待ってください 。 目暮警部 、高木刑事 。」




「「 ... ん ?」」


「 この事件 、木村さんは殺していませんよ 。 」



さぁ 、 真相を解いていこうじゃないか 。 この小さな小さな 、探偵くんと一緒にね 。

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