じゅうよーん ページ15
「わ、私は……」
「おや、暗い雰囲気だねぇ」
「!?」
「雑渡さんだ!」
「はいはーい。雑渡おじさんだよ」
「入門表にサインお願いします」
「あら。君たちそんなこともやってるの?」
「そうですよー。まあ基本見かけたらお願いする感じですけど、ね、八左」
「あ、ああ……え?」
「そういえばこの前はボーロありがとう。おじさん久方ぶりに生死をさ迷ったよ」
「えへへ、おいしすぎてですか?」
「君が言うならそういうことしにておこう」
「(……タソガレドキの組頭にこんな諦めたような顔をさせるなんてAすげぇ)」
「ところで雑渡さんは何のご用で学園に?」
「ああ、そのことなんだけど……ちょうどいいや。君たち今さ、この後のこと考えてなかった?」
「いや、この後食べるお昼は決まってませんが……」
「馬鹿かお前は!雑渡さんはこれからの学園についてとか、俺たちどうしていくのかとか……そういうことについて聞いてんだよ!」
「え!?」
「うん、八左ヱ門くんの言う通りだよ。むしろどうしてAちゃんはその発想に至ったのかな?」
「お腹が空いて……」
「……」
「さっきようかん食べただろ!す、すみません雑渡さん。こういう奴なんです!温かい目で見守ってやってください」
「取り合えず私の話の前に何か食べようか」
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秋産まれ(プロフ) - 面白いです!続き楽しみにしています。 (2021年10月10日 17時) (レス) id: b236fc8679 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ふみはづき | 作成日時:2017年1月25日 16時