ゼラニウム - Kota × Hikaru - (ページ7)

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大ちゃんの彼氏を見る機会は、すぐにやってきた

昼食時、家で作ったお弁当を、大ちゃんとゆうとと3人で食べながら、大ちゃんの彼氏さんの話をしていた

あ、ゆうとがこないだ話したもう1人の親友

俺の幼なじみで、俺の “ ある趣味 ” の良き理解者
もちろん大ちゃんもね

『で、有岡くん、その .. 何さんだっけ』

『伊野ちゃん！』

「その伊野ちゃんさんが大ちゃんの彼氏さんなんでしょ？

どの人？誰？写真ないの？」

大ちゃんに質問攻めする俺

えっふぉへー、と口にめいいっぱいご飯を詰め込みながら、スマホをいじる

ほえほえ、とゆうとと共に写真を見せてもらう

高身長で小顔でふにゃっと笑う “ 誰か ” とふわふわきのこの髪型をした “ 誰か ”

『ひのほひへるのは .. ごくっ、こっちのきのこが、伊野ちゃん！』

そういう大ちゃんの声は一切入ってこず、もう1人の “ 誰か ” に目がいく

かっこいい .. なんて思ってないから、うん。ね、

そんな俺をじーっと見る視線に、俺は気付かなかった

いや、これからそれに気付くことはないのかもしれない