思春期ってめんどくさい。【Stpr】

後悔したくない ページ43

あなたside









『…ﾊｧ…ﾊｧ…先生』









さ「…っ！？」









どうしてここに？
約束守ってくれたの？









疑問がたくさん浮かぶ









ああ、まただ。









先生は帰ろうとする









またあの時みたいに後悔するのか









泣いて何も言えずに終わるのか









そんなの絶対いやだ。









『待って、置いてかないで！』









言えた、言えた









先生の歩みが止まって振り返る









『忘れてなかったんですよね』









さ「…違う、忘れてた」









『…なんで…なんで振っといてここに来るんですか』









さ「…」









『忘れようとしてたの、耐えて泣かないようにしてたの、』









止まらなくなる、積もってた先生への想いが









ダムが崩壊したみたいに、









流れてく









『先生は恋したことある？』









さ「…ある」









『辛いね、苦しいね、』









涙が溢れてくる。耐えてたのに。









『残酷すぎるよ』









さ「…っ」









る「…Aっ！！」









さ「お前…5組の」









る「……さとみ先生」









どういうこと？るぅとくんなんで先生のこと知ってるの？









る「ぼ、僕が先約してるんです！とらないでください！！」









さ「…すまない」









るぅとくんは私の手を引っ張って歩いていく









目の前が滲んで









先生が見えなくなる









振り返っても、先生は居ない









『…ごめん』









る「謝らないで下さいっ！！」

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