65.相棒の面影 ページ28
鷲尾side
咄嗟の判断だった
チラリと見えた雪永さんの手元は、赤葦のいる側……詰まり、雪永さん側から見て、右側を指していた
あれは、賢朝さんの使っていた、集中攻撃のサインだった
(自チームにセッターがいないから、セッター封じに動き出したのか)
そう考えた俺は、咄嗟にツーアタックをすることを選んだ
相手の仕掛けてきたセッター封じをそのまま攻撃に繋げようと言うわけだ
結果として、
それは成功した
「あ"ー！やられたちくしょー！たっきー機転効きすぎだぞー！」
「わしおにやられたぅあぁぁぉ！」
ネット越しのコートで頭を抱えた雪永さんと、悔しそうにゴロゴロ転がる木兎
雪永さんは兎も角、木兎、転がるんじゃない。危ない
それを見ながら、苦笑いの猿杙と木葉。とりあえず転がる木兎を止めてくれお前ら
「……悔しがり方も、ソックリなんスね」
「……木兎さんが増えた気がします、」
俺の前にいた尾長と赤葦がそう零す
「ああ……何かといって、木兎と雪永さんは、師弟だからな」
そう返してやると、二人ともさらに微妙な顔をする
「なんていうか、今の木兎さんを作ってる成分のうち幾らかは、木幡さんの要素が入ったそうですよね」
「それは同感だ。……あと。尾長、雪永さんが打つときは、少し溜めてブロックを飛んだほうがいい。早いとずれる」
「あっ、ハイ！」
軽くアドバイスをして、持ち場に戻ろうとすると、赤葦に呼び止められた
「鷲尾さん、あの、さっきのありがとうございました」
「？」
……ああ、ツーアタックの指示のことか
「いい。この後も、お前が狙われることは多いだろうからな。速攻は、俺と尾長に任せておけ」
「……！はい」
気を引き締めた様子の赤葦に向かって、
「お前は、"似ている"からな。
雪永さんも、お前を狙いたがると思う」
少しだけ付け足した
赤葦がすこし、首をかしげた
赤葦は似ている
(すこしだけ、あの人の相棒に)
00.コトナリ、カエガタキヒト→←64.フェイントのちのツーアタック
ラッキーカラー
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おみくじ結果は「末凶」でした！
ラッキー梟谷メンバー！
木兎光太郎
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雫鶴鳩 - 更新頑張ってください！！ (2017年10月7日 18時) (
レス) id: 86c88d0ffc (このIDを非表示/違反報告)
黒赤兎☆。.:＊・゜ - 初めまして！黒赤兎☆。.:＊・゜と申します！このお話、とっても大好きです…！！ぼっくんの師匠や、師匠の相棒…。凄く面白くて、何度も読ませて頂いています！暑いですが、お身体に気をつけて下さい！ (2017年8月8日 22時) (レス) id: 134121c82c (このIDを非表示/違反報告)
〜雨つばめ〜(プロフ) - 聖雪さん» 改めまして、コメントありがとうございます、聖雪さん。 (2017年5月10日 22時) (レス) id: 18616f513e (このIDを非表示/違反報告)
〜雨つばめ〜(プロフ) - 聖雪さん» そうですね。木兎さん、師匠がいたらきっとこうだろうな、と想像しながら書いております。高校入学後から更新停止はしておりますが、内容は（授業中に）細々書き溜め続けています。近々更新が再開いたしますので今暫くお待ちを…… (2017年5月10日 22時) (レス) id: 18616f513e (このIDを非表示/違反報告)
聖雪 - 一気に最初から読みました。木兎さんの師匠！私も想像したことあります！やっぱり木兎さんの師匠も木兎さんそっくりなんでしょうね笑早く更新再開してくださることを願ってます。応援してます！ (2017年5月10日 15時) (レス) id: b29723e58d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：〜雨つばめ〜 | 作成日時：2016年12月6日 21時
