呪い[忍たま乱太郎] (ページ10)

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10.終ページ10

『皆！』

熱い扉を斧で壊し皆の所へ向かったら

溶けて皮膚と布が混ぜ合わさり息をするのが辛いのか喉を抑えながら咳き込む母と

母の中に片目を火傷を負い手で押えながら片手も火で溶け血が溢れ出ている妹と

もう原型がない弟だった

『ｯｯｯ!!早く出て！！』

私は家の中に入り

母を背負い、妹と弟をを抱き抱え

家から出ようとするが、私が入ったところはもう火が燃え、出れなくなっていた

『っお父さん！どこ！！もう死んじゃった…？』

母「ﾊｧ……ちがうの……私ね……？…また…結婚失敗しちゃった…」

母は泣きながらずっと謝っている

『…この火はあいつのせい？』

母「うん…」

『クソっ！あのやろ！！！』

母「ごめ…んね……」

『いいよ！いいから生きて！ずっと一緒にいるんだよ！！』

母「もし…私が死んだら…」

『やめて！聞きたくない！』

久しぶりにわがままを言ったら

母「聞きなさい！」

初めて怒鳴る母をみて静かになった

『っ…』

母「大川平次渦正という…私の恩人がいるわ…

その方に地下にあるお金を持って…いっ」

『…母上！？お母さん！？』

私の心臓が激しくて母の心臓の音が聞こえなかった

いや母はもう心臓を鳴らせなくなっていた

怖くて泣いてしまった

母「…」

妹「…」

弟「…あ…」

『りんご！！？』

弟「…お姉ちゃん…

ここ…気持ちぃ…ね？」

『喋らないで！ダメよ！肺が曇ってしまう！』

弟「…なか…ないで

…お姉ちゃ

…大好きだよ」

ぶわっと涙が止まらなくなった

『え…あ…うぅっ

誰か…たすけて

みんなを…うぅっ』

ｶﾞﾀｯ

利吉「大丈夫か！誰か生きてはいるか！？」

壁が壊れ1人の男が現れた

『はい！誰か！！助けて！』

利吉「!!!よしっ君、捕まれ！」

『ダメです！私はいま母と弟と妹を持っています！』

利吉「…もう死んでいる、置いていけ！」

『いや！！』

利吉「君が死ぬんだぞ！？」

『墓だけでも！私は！！』

利吉「っ！」

母達を持った私ごと一人の男性は私を外に出した

『ありがとう…ございます……』

私は膝をつきながら泣いていた

利吉「…」

ｻﾞｸｻﾞｸ

墓を作るため土を掘っていた

『っ…まだ生きているのかな………』

利吉「…残念ながら」

『…そぉかぁ

さっきまでは喋ってたのになぁ………』

なんでだろ

『なんで…簡単に死ぬの………』