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あれから数分後、やっと解放された。
今はディノくんが私の左肩に顔を埋めながら抱き締めている。
DN「はぁ…ごめん」
そう言ったディノくんの厚い胸から心臓の音が聞こえてきた。
ドキドキしてるのは私だけじゃなかった。
「何で謝るの?」
DN「…こんなはずじゃなかったんだ、本当にごめんね」
また謝りながら、ギューっと音が鳴るほど抱きしめられる。
DN 「付き合った初日でキスするつもりなんてなかった。
…でも、これからは俺が独り占めできるって思ったら、抑えられなかった」
そう言ったあと、また小さく「ごめん」と呟いた。
「……いやだ」
DN「え、」
私の言葉にディノくんは驚いて肩を掴んで体を離した。
そんなディノくんの目をじっと見つめこう答えた。
「謝られる様なことされてないから、許すも何も無い。
それに……私も同じ気持ちだから」
胸の高鳴りを感じながら頑張って伝えると、ディノくんは目を見開いて驚いたあと、顔を手で覆いながら下がっていった。
もしかして照れてるのかと嬉しくなり、近づこうとすれば左手を伸ばして制してくる。
DN「ダメ。今来ないで……気付けたく無い」
この歳になればその言葉の意味くらいわかるから、ビックリして固まってしまった。
その隙にディノくんは、私がこないように手を伸ばしながら後ろ向きで荷物を取りに行き、足早に玄関に走って「また明日」と帰っていった。
バタンッと閉まったドアを呆然と見つめていると、再びドアが開き、ディノくんが顔を覗かせた。
DN「いつも何時に家出てる?」
「…えっ…は、8時くらいかな」
DN「了解!おやすみ!ちゃんと鍵しめてね!」
忙しないほど一気に喋ったディノくんは、また足早に帰っていった。
なんだか嵐みたいだった。
翌日
実は昨日、あの後ディノくんの分もお弁当を作った。と言ってもただのキンパなんだけど、ディノくんがオンマの味に似てると言ってくれたキムチ入りのも作った。
忘れ物がないのを確認してドアを開けると
DN「うぁっ!」
「!?」
DN「ビックリした」
いや、こっちのセリフ
「どうしたの?」
DN「いやっ昨日8時に出るって言ってたから」
「…迎えにきてくれたの?」
DN「…うん」
照れくさそうに髪をいじる姿がとても可愛いくて、思わず笑みがこぼれる。
「ふふっありがとう。インターフォン押してくれればよかったのに」
DN「あぁ……き、緊張して」
可愛すぎる!!!
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雛ガラス(プロフ) - れいらちゃんさん» ありがとうございます!!!頑張ります!!! (2022年12月20日 1時) (レス) id: 546ce68c7d (このIDを非表示/違反報告)
れいらちゃん - やばい笑笑面白すぎwww (2022年12月20日 0時) (レス) @page8 id: 1cbaff6b69 (このIDを非表示/違反報告)
雛ガラス(プロフ) - 有菜さん» 笑笑 (2022年12月5日 13時) (レス) id: 546ce68c7d (このIDを非表示/違反報告)
有菜 - ふぁww (2022年12月2日 16時) (レス) id: d4ad85c4b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ねぎとろ | 作成日時:2022年11月30日 15時