左馬刻さん、何が何でも急すぎます。

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※腐単語?有




「妹さん可愛らしい人だよね」
「だろ」

私の家へと足を進める二人。話かけてみれば即答する彼に思わず吹き出してしまった。

『私といるより妹さんと一日を共にした方が良かったんじゃないのー?』
「…嫉妬してんのか？きっめぇ」

『流石にキモいは無くない!?つーか嫉妬とか面倒だから絶対しない主義ですので』



私が腰に手を当ててそう言うと、彼はふは、と笑いだした。




「サッパリしてんなァ、ちっとは俺の妹見習えや」
『御免それは出来ないキモいよ』

「おいてめぇ合歓の事キモいって言ったかあ″あん!?」
『いや違う違う!!私が妹さんみたいに可愛くしたらキモいでしょって事!!!』


私が女というのにも関わらずがしっと胸ぐらを掴む彼。
扱い悪いのはともかく妹の事になったらすぐ手出るの怖いからほんとに!!
もう一生妹の話題ださないわ私。








・








『ただいまーっと』
「誰に言ってんだ？」
『家にですケド』
「あっそ」

家に入るなり、そんな事を聞きだしては素っ気ない態度をする彼。
やたらと私に突っかかってくる。妹に会えて燥いでいるのだろうか。それはそれで可愛いんだけど。
私的には、ヤクザの仲間とか警察とかに恋してる方が好きだな。


と思考回路をめぐらしていればじと、と私を見る彼。何かと聞けば、少しためてから目を細めて言った。








「きっっっっっめぇ」
『いやタメ長いわッ！！』








・








「警官ってあのウサポリ公じゃね-か」
『誰それ』
「あー、ハマの悪徳警官だよ」
『その人絶対格好良いでしょ』
「は？見た事あんのかよ」
『いや直感』




左馬刻君はおもしれー、と微笑んだ。誰の事か詳しくは教えてくれなかったけれど、彼の友人?関係を自分から私に話してくれた事は凄く嬉しかった。今日は彼がよく笑う。これは妹さんにも感謝しないといけないな。



しばらく話をし、夜も更けてきたところで風呂に入ってそろそろ寝ようという話になった。
今日は金曜日、明日私は空き日の為、ダメもとで彼に誘いを入れてみた結果、
案の堤即答拒否された。酷い。

少し機嫌を損ねたような表情をして彼を見てみれば、べし、と頭を叩かれた。




「…仕事入ってンだよ、怪我追われても責任はとりたくねぇからな
『ああ、成る程。…大変だね、頑張って』
「おう」






一瞬だけ笑って見せた彼に微笑みかけると、私は風呂の準備をし始めた。









・









「…お前と違ってンな素直になれね-んだよ俺は。」

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