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「ベッド1つしかねェからAは床で寝ろ」


『構わないけどもうちょっと言い方あるでしょ!』








身支度を済ませ、現在深夜。寝られない日は深夜まで起きていることも多いし、何より左馬刻くんとたくさん話せる機会なんて中々ないから寝たくないとも思っていた。

けどしびれを切らしたようで目を擦り欠伸をする左馬刻くん。可愛いなんて言ったら怒るかな。






「冗談だろうが。俺様はまだ眠くねェからソファにいる。ベッド使え」



いや今思い切り欠伸してたじゃん。
眠たくない何て嘘をついて私に遠慮させないようにしているのが目に見えて分かる。昔から彼の優しいところは何ら変わっていない。



















遠慮したところでベッドに強制連行させられ、丁寧に毛布まで掛けてくれた。起き上がろうとすれば手で目を覆われ、おやすみ、と優しく囁く。


…そんなことされたらかえって眠気が覚めるんだけどな。



















数分ベッドの中にいたものの、一向に眠ることが出来なかった。心臓が鳴り止まないし、何しろ申し訳ない。
ゆっくりとベットを降り、彼が座っているソファにゆっくりと近づく。後ろからでは彼のアホ毛…双葉だけがぴょこんと飛び出ているように見える。かわいい。








『さまときくん…?』








そっと彼の顔を伺う。彼は思った通り静かに息をしながら眠りについていた。
そんな気を遣わなくて良いのに。私より何千倍と疲れていて、怪我もあるのだから。



























すきだよ
















彼の優しさが、笑顔が、強さが、全てが。
また誤魔化されるだろうけれど、いつか、いつかは絶対に




すきって私から伝えるから。
















































「ん…朝かァ…?」







太陽の日差しが差し込んで目を顰める様にして目を覚ました。やけに今日は日光が強く、じんわりと汗をかいていた。







「着替えねェと………は?」







肩にやけに重みを感じ、視線を横にやれば気持ちよさそうに目を瞑るAがいた。
此奴は俺様がベッドで寝かしつけたつもりだったんだが、起きてきたのかよ。



少し口元を緩めて気持ちよさそうに寝ている。俺が動こうとすると此処に居てほしいと言っているかのように小さな唸り声を上げる。





























「……ばーか」



















俺はしばらくこの体制でAが起きるのを待つことにした。









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千秋(プロフ) - ゆきたにさん» えええ、ありがとうございます…!!!(涙)楽園だなんて……ゆきたにさんの推しさんもっと格好良く書けるように努力しますのでこれからも宜しくお願いします…! (2019年5月23日 6時) (レス) id: bd08af8d27 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきたに - えっすごい好きです …………… 普段夢小説とかあんまり読まないんですけどこれは推し … 推しが居た … ここが楽園 … 次の更新楽しみにしてますね ………… (2019年5月22日 20時) (レス) id: f934e0e476 (このIDを非表示/違反報告)
彩琶(プロフ) - さまとさん» あ、あ、あ、ありがとうございます!!!そう言って頂けて嬉しい限りですー!!泣 期待にお応えできるよう精一杯努めるのでよろしくお願いします〜!(^O^) (2019年2月28日 19時) (レス) id: bd08af8d27 (このIDを非表示/違反報告)
さまと - こ、こ、こ、此処に神がおられましたか!!!本当に最高です左馬刻様格好良い…泣 これからも更新楽しみにしてます!!頑張ってください!! (2019年2月27日 0時) (レス) id: c3b5345932 (このIDを非表示/違反報告)
彩琶(プロフ) - どぽぽ2さん» ありがとうございます!!!そういっていただけで嬉しい限りです泣きます((( 亀更新にならないよう精一杯努めますのでよろしくです!! (2019年2月26日 22時) (レス) id: bd08af8d27 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:千秋 x他1人 | 作者ホームページ:p://  
作成日時:2018年11月11日 7時

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