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なんだかモテるのも納得してしまう。
『…ありがとうございます。
わたしも先輩みたいにモテててみたいです』
「なんもわかってないね」
意味深な一言を残して歩き出した先輩を見つめて、
どう言う意味か聞きたいけど
聞けずそのまま私達は校舎へと向かう。
「じゃあまた帰りに」
『はい、いつものところで』
いつものところで、それは図書室を表していて
先輩が部活を終わるまで待ってる時間は
あんまり苦じゃなかったりする。
あれから何度か一緒に帰ったけど
絶対に家まで送ってくれるし
さりげなく車道側歩いてくれるし
普通にいい人だから。
私たちがフリじゃなくて本当だったら…
『え?なに考えてるの、私』
「…今日のA、なんか変やで」
その声でハッとして、
いつの間にか目の前にいたなっちゃんに突っ込まれて
正気を取り戻す。
「なになに〜恋のお悩みですか〜?」
『…違います、
なっちゃんは好きな人いるの?』
なっちゃんの容姿は普通に可愛いし、
告白されたって話も何度か聞いたことある。
だけど彼氏を作ったりしないから
もしかしたら好きな人がいるんだろうか。
「入学してすぐやし、
せっかく部活にも入って青春したいから
まだ恋愛の青春はええかな〜って感じ」
…なるほど、先輩タイプか。
『…もし告白されたら?』
「そんなんもちろん断るわ。
今、私にとって恋愛は必要ちゃうから」
『じゃあもしそれを知った上で
告白してきたら?』
「知った上で言うのはよう分からんなあ。
だって興味ありませんって言うてんのに
ってことやろ?」
その言葉を聞いてわたしは決意する。
“ 絶対に先輩には恋しない “ ことを。
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mai(プロフ) - 梅みどりさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけてすごくすごく嬉しいです…( ; ; )ぜひこれからも面白い作品になるよう頑張りますのでよろしくお願いします! (2020年6月16日 21時) (レス) id: 43a53e8322 (このIDを非表示/違反報告)
梅みどり(プロフ) - 面白いです!!これからも更新頑張ってください!! (2020年6月16日 8時) (レス) id: 9177a7e0b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mai | 作成日時:2020年6月13日 23時