初めての一目惚れ【及川徹】 (ページ9)

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ついに話せた！！！
　

　
しかも名前まで知れた！！！

それからルンルンで、

高校へと向かい、

部室の近くで見つけたのは
　
　
　
　
『岩ちゃーんっ！おはよ～！』

　

岩泉「やけにテンション高いなお前」

　

『わかる？ねえわかる？

分かっちゃう？聞く？』

　

岩泉「聞かねえ」
　
　
　
　
『この前言ってた子と話せた！

2個下で音楽学校なんだって！

名前は花野Aちゃん』
　
　
　

岩ちゃんの聞かないは聞くと俺は捉えてるから

必死に岩ちゃんに説明する。

岩泉「結局ナンパしたのかよ」

　
『違う違う、

電車降りる時に岩ちゃんの顔思い浮かんでさ、

急いで降りたらシューズ忘れちゃって、
届けてくれた」
　
　

岩泉「そこでなんで俺が出てくんだ」

　
　

『うーん。岩ちゃんだから？

さっ今日は真面目に張り切っていくよ～』

　
　

岩泉「いつも真面目にやれよ」

なんて言う岩ちゃんと一緒に部室へと向かい、

その日の調子はとてつもなく良かった。

それから次の日はAちゃんの
いつもはもう少し遅い発言から学び、

朝早く出るのをやめていつもと同じ電車に乗る。

電車に乗ってすぐ見つけたのはAちゃん。

あっちも気付いたのかニコッと微笑んでくれる。

天使すぎでしょ。

なんて思いながら近づきおはよと言えば、

Aちゃんの横にいたおじさんが気を利かせて、

一つ席を開けてくれた。

おじさん…ありがとう…

　

『すみません、ありがとうございます』
　

そう言って俺はAちゃんの横に腰をかけると

　

「おはようございます。
今日少し遅いですね」

なんて言ってくるもんだから、

　
　

『最近は早く行ってたけど、

Aちゃんに会いたいからこの時間にしたんだ～』

　
　

と素直に伝えれば、

赤い顔をして、
なんて言えばいいのか迷っているAちゃん。

　

ああ、可愛い。

　

　

　
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