24 ページ24
・
わたしの泊まりませんか発言に
食いついてきた虎杖くん達は、
「けど、服ないでしょ」
悟さんの言葉にみんな慌てたように
席を立ち上がると紙袋を持ち上げる。
ちゃんと持ってきた！！
と言わんばかりにアピールをする３人を見て
「恵まで…」
と頭を抱える悟さんにわたしも少し笑いそうになった
「私は五条さんの服を借りますので、ご心配なく」
「七海も…本当抜かりないよね、君たちは」
そのまま決まったお泊まりに
明日は休みだからいいかと悟さんも納得して
次々とお風呂に入っている間に、
七海さんが横に来てお皿を拭いてくれた。
「そういえば昔、
五条さんとお付き合いされてましたよね」
その言葉に手に持っていたお皿を落としそうになれば
横から手が伸びてきて七海さんがキャッチしてくれる
どうしてその事を知って…
『悟さんから…聞いたんですか？』
「いえ、一度だけですが２人でいたところを
学生の頃お見かけしたので」
その瞬間、どこか残念に思ってしまって
『悟さん自身、私と付き合っていたこと
覚えてないんです。
再会できたと思えば、
はじめましてって言われましたし
きっと彼はモテるだろうから
もう１０年前の話なんて忘れるのは当然ですよね』
と笑いながらお皿を七海さんから受け取ると
「五条さんとは長い付き合いですが、
私が知っている間に
浮いた話は１度しか聞いたことがありません」
やっぱり悟さんもわたしと別れてから
彼女がいたんだ。
ちょっとショックだな…
私だっていたのに、
そう言うのはおかしいんだろうけど…
と１人俯きながら考えていれば
もちろんと七海さんは言葉を続けた。
「その１回はあなたとのことですし、
おそらくあの人は恋愛してませんよ。
あなたと別れてから今まで」
『え…？』
１度しか聞いたことがないって、
私と付き合っていた時のこと？
「だから驚いたんです、結婚したと聞いたとき
ですがあなたの顔を見たら納得ですね」
悟さんが、
わたしと別れてから一度も恋愛してない…？
嘘だ、そんなはずはない。
確実にモテるし、選びたい放題なはず。
それに振ったのは、悟さんなのに。
何も言葉を返せないでいると
遠くから七海さんを呼ぶ声が聞こえた。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1507人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
もも(プロフ) - こんにちは。スピンオフのお知らせ拝見しました。是非拝見しましたので、パスワード教えて頂けますでしょうか。お願いします (2021年1月29日 16時) (
レス) id: 18c17e118b (このIDを非表示/違反報告)
mai(プロフ) - milyyさん» こんにちは、はじめまして！素敵なコメントありがとうございます。今週末に完結予定なのでお時間のある際に見ていただけたら嬉しいです！また続編でもお会いできますように (2021年1月29日 15時) (レス) id: dbb7e95a8d (このIDを非表示/違反報告)
milyy(プロフ) - こんにちは。初めまして。この作品、とても好きです！！何かこう、言い表せない感じのもどかしさや切なさがあって、素敵です！ 応援してます！ (2021年1月4日 23時) (レス) id: fb7da08eec (このIDを非表示/違反報告)
mai(プロフ) - アネモネさん» コメントありがとうございます！他の作品を読んでくださったなんて…！涙が溢れ出しそうです…。もうそのコメントがわたしの元気と癒しになっています…！この作品を見つけて読んでくださりありがとうございます！また続編でもお会いできますように…！ (2021年1月3日 9時) (レス) id: 43a53e8322 (このIDを非表示/違反報告)
mai(プロフ) - ホログラムさん» コメントありがとうございます！もしかして一気読みしてくださったんですか？！すごくすごく嬉しいです！ホログラムさんのコメントにドキドキニヤニヤしました！この作品を見つけて読んでくださりありがとうございます！続編でもお会いできますように！ (2021年1月3日 9時) (レス) id: 43a53e8322 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：mai
| 作成日時：2020年12月23日 10時
