STORY83 ページ3
「あっ、そう言えば」
そう何か思い出したように声を上げる望愛に視線を向ける
「虹宝さんは?虹宝さんは無事なの?」
そう目を伏せて問いかける望愛に薄く笑う
『大したことないって。本人も大丈夫だって言ってさっき帰ったよ』
俺の言葉に安堵の息を漏らす
「本当に来てくれて嬉しかった。ありがとう!」
花が咲いたみたいに笑う望愛を見て目を逸らしたくなった
俺にこの笑顔は眩しすぎる
『ん、まぁ久遠寺が教えてくれたからだよ』
俺がそう言うと目をパチクリさせる望愛
「えっ?久遠寺さんが?」
『屋上にいた俺にプールに行ってみたらって言って来てね』
そう、珍しく久遠寺から声をかけて来たからあの時の俺は動いたんだ
今思うとその時、久遠寺の言葉を無視していたらとゾッとする
「また、迷惑かけちゃった…」
ボソリと呟いた望愛の声に首を傾げる
『また?』
「うん、この前Aくんが保健室に来てくれた時も久遠寺さんが助けてくれて」
その言葉にその時のことを思い出す
「本当にあの人には頭が上がんないや」
『そうだね、この病院を手配してくれてのも久遠寺だしね』
その言葉に目を見開く
「えっ?あの人は何者なの?」
望愛の最もな疑問に俺も同じことを考える
その時ドアがノックされた
入って来たのはさっきの医者
つまり、柚流さんだ
.
111人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「男主」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
緋泣(プロフ) - 葵さん» 長編で飽きてしまったりなんてことあると思いますがこれからもよければ読んでいただけると嬉しいです( 笑 )2人の絡みも入れられるように頑張りますね、 (2016年3月19日 13時) (レス) id: 6c109d83f4 (このIDを非表示/違反報告)
緋泣(プロフ) - サファイアさん» ありがとうございます!これからちょくちょく更新していけるように頑張ります! (2016年3月19日 13時) (レス) id: 6c109d83f4 (このIDを非表示/違反報告)
葵 - こんにちは!この作品の1作目からずっと読んできました。すごいおもしろいです。続き待ってます。私は夢主と羅衣都さんがすきです!! (2016年1月18日 16時) (レス) id: 00bbdca888 (このIDを非表示/違反報告)
サファイア(プロフ) - 続き待ってました!!これからも楽しみに待ってます(≧∇≦) (2016年1月17日 19時) (レス) id: d1e6fc7d28 (このIDを非表示/違反報告)
S属性(プロフ) - 続き楽しみにしてます!頑張ってください! (2015年11月27日 14時) (レス) id: 144f5e21f6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:緋泣 | 作成日時:2015年2月27日 2時