ANOTHER4 ページ4
入学から3ヶ月が経った今は7月
夏休み前と言うこともあって皆、落ち着きがない
その日も何事なく1日を終え帰るつもりでいた
下駄箱に着いた所で、ふと手紙が入っていることに気がつく
あたしはそれを気怠げに開ける
その中身に口角をあげる
『…やっぱ、どいつもこいつも下らない』
あたしが冷たく呟いた声は誰に拾われることもなかった
“放課後、屋上に来てください”
可愛らしい字で書いてある手紙をクシャリと握りしめそれをゴミ箱に捨てる
そして、あたしは踵を返して屋上に向かった
ギィーと不快な音を立てて開いた扉
その先には数人の女の子たちがいた
その子達は比較的、仲の良かった子達
『どしたのー?わざわざ呼び出しなんてー』
そうバカみたいにテンションの高い声で問いかける
女の子たちは顔を歪めた
「あのさぁー?前から思ってたのあたしたち」
そう言い出したのは四人いる中でリーダー格の女
『んー?』
あくまでも笑顔で問いかける
「光那ってなに考えてるか分かんない」
そう低く告げられた言葉
.
10人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:緋泣 | 作成日時:2015年2月11日 22時