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ANOTHER30 ページ30

あたしの表情の変化から読み取ったアッくんが口を開く


「あの時周りにいた子たちは英里さんが退学処分にしたよ」


成る程ね


『へぇー納得』


あたしがそう言うと同時にリツが戻ってきた


「あれ?どーしたのよーこの空気」


戯けて聞いて来ているけど目が真剣だった


『あたしが階段から落ちた日のこと聞いてたの』


そう言うと目の色が変わる


「リョー話したのか?」


その問いかけに頷く凌ちゃん


「んじゃ、フェアじゃねぇ〜から俺からも聞こうかね〜?」


そう言って鋭い視線をあたしに向けて来た


リツが戻ってきたら聞かれるのは分かっていた


だから、焦ることもない


「なるほど〜?姫には全部予想通りってか〜?」


ヘラヘラ笑うリツ


「じゃ〜その腕の傷はどうしたのよ?」


ん?と言って聞いてくる性悪


『面倒事に巻き込まれた』


「面倒事って?」


『女』


「それは今回の質問に関係あるんだな」


『そうね』


「なるほど〜まぁ大体は分かったじゃんかよ?何か手伝って欲しいことがあったら言えよ〜」


そう言ってあたしの頭を撫でるとリツはいつもの顔つきに戻る


他の3人もバカじゃない今の流れで大体のことは理解したはず


「ほらほら〜リッちゃんが愛情込めて作ったんだから早く食べなさいな」


そう言ってあたしの前に水をおいてくれる


それからはいつも通りに会話して食事を楽しんだ








.

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作者名:緋泣 | 作成日時:2015年2月11日 22時

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