ANOTHER21 ページ21
「分かった。ミィがそう言い出したら聞かないのは昔からだしね?明や英里には?」
呆れながら笑ってるんだろうな
『言ってない。英里はあの子のこと大切に思ってるもの…あたしなんかよりもね?』
自嘲的にそう言うと困った様な声を出す凌ちゃん
「ミィ、今から会えない?」
凌ちゃんの問いかけに少し考えると承諾した
「実は今さ?正門前にいるんだよ」
強かなのは昔から変わらないみたいだ
『はぁ…分かった。英里さんにバレる前に行くわ』
そうとだけ言うと電話を切る
今のは相沢 凌駕
あたしの数少ない信頼している人物
彼は、すごく優しくていつも1番にあたしのことを考えてくれる人
昔、ヤンチャしてて暴走族に入ってたらしい
明や他の2人もそうだったらしい
その2人はおいおいね?
それにしても、マズかったな
凌ちゃんの前で自嘲的になるなんて
きっと心配かけた
それに英里さんのことだし
まぁ、あの人は仕方ない
あたしより美雨羅くんが大切なのは…
“昔”からだもの
ー…やぁAさんいらっしゃい!
あっ!光那さんも来てたんですね?
…ー
頭の中に映る残像を胸の奥にしまい込む
.
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作者名:緋泣 | 作成日時:2015年2月11日 22時