ANOTHER16 ページ16
暫らく黄昏る様に自分の教室の窓際で部活をしている生徒を見ているとガラッと扉が開いた
振り返るつもりはなかったが声をかけられ振り返る
そこにはさっきまであたしのことを追いかけていた女がいた
「もぉー探したんだから?どうして逃げるのよ!」
そう怒ったように頬を膨らません女
可愛くもなんともないけど
そう冷めたことを考える
「本当に心配したんだからね?」
そんなこと言われたってあたしはそんな簡単に信じれるわけない
『ごめんね?十二神将の仕事があったの』
そうニッコリ笑って謝ると相手も笑顔になる
「なぁーんだ、良かったぁ。ウチ光那ちゃんに避けられてるかと思ったぁ」
全くもってその通りですよ
そんなことを考えるが決して表には出さない
『じゃあ、そうゆうことだから?あたしはもう行くね?』
そう言うと訝しげな顔をする女
「ねぇ?何かキャラ変わったよね?前は元気でちょっと子供っぽかったのに、今は大人びすぎてる」
バカそうなのに案外人のこと見てるんだなぁとか思った
『そう?ごめんね。あたし、入院前のこと良く覚えてないのよ』
そう言うと首を傾げる
うん、顔が整ってた美雨羅くんだからこそ可愛かったのね
その仕草を見てさっきの美雨羅くんを思い出す
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作者名:緋泣 | 作成日時:2015年2月11日 22時