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嘘やろ､
「どうしたシャオロン､その程度か？」
「…強すぎやろッ…！」
どれだけ隙を狙っても､どれだけフェイントをかけても､此奴は全く動じない｡
あろう事か､全てを対処仕切っている｡
息を切らしている俺に対して､エペは汗一つかいていない｡
「隙ありだ」
「ッぅぐ！？」
木刀を弾かれ､鳩尾に膝を入れられる｡
馬鹿でも分かるぐらい､その蹴りは手加減されていた｡
…悔しい
「…」
「すまん､深く入ったか？！」
「…しぃ」
「え？」
「く゛や゛し゛い゛ぃ゛ぃ゛ぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!」
「何でなん何でなん！！？強すぎやろチートやん！！彼奴らん中じゃ近接いっちゃん強いん俺なのにぃ！！
ずるいってぇぇぇ！！！！」
「…」
しゃがみ込んで顔だけこちらを向いて泣きそうになりながら叫ぶシャオロン｡
いきなりの事で固まってしまう｡
えっあ…おばさんが悪かった？大人げなかった？ごめんね最近対人やってなかったから滾っちゃったのごめんね？？？？？
「え､と…ご､ごめん､対人やったの久しぶりで､その､楽しくて割と本気でやってた…」
「ずるい゛ってぇぇぇ…」
幸い､ペアの周りには他から見えないようにシールドが張ってある｡
ただし､危険行為､または違反行為をしようとした場合にだけ動きを制限する魔法がかかるようになっているが｡
「ご､ごめんな？」
「…！」
俯いてしまったシャオロンの前に膝をつき､彼の片手を取り空いた手で頭を撫でる｡
前世の親戚の子はこうすると泣き止んだりしてたんだよなぁ…懐かし｡
「ほんと､ごめん｡真面目にやんなかった私の責任､だよな？ごめんな」
「…」
髪がぐしゃぐしゃにならないように､頭を撫でていると､シャオロンが顔を上げる｡
黒い瞳が若干潤み､鼻頭は少し赤くなっている｡
うっ……良心が………
「…もっかいや…」
「へ？」
「もっかい！俺が勝つまでやるんや！」
ぐいっ､と私の手を引いて､至近距離に顔を近づけられる｡
密です｡
「…構わないが､もう時間だぞ」
「ッ…」
「訓練の相手は私は決められないからな｡もし希望が通せるなら､教官に聞いておく｡それでもいいか？」
今更ながらこの口調は自動変換です｡
私的にはもっと砕けてます｡
アラフォーのババァが喋んなってか､あぁん？？？？
「…おん」
「そっか､よかった」
「…」
「どうした？」
キョトン､とした顔でシャオロンが見上げてくる｡
…あれ､お前の目って綺麗なシトリンみたいな色だったっけ？
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東の番長第2号(プロフ) - コメント有難うございます！主人公､かっこいい…？？？頑張っていきたいと思います！！！！ (2020年8月8日 14時) (
レス) id: 4d2a866f52 (このIDを非表示/違反報告)
らっぴょこさん(プロフ) - 面白いです！主人公がカッコいい､､、！これからも頑張って下さい！応援してます！ (2020年8月8日 13時) (レス) id: c590781f3e (このIDを非表示/違反報告)
東の番長第2号(プロフ) - コメント有難うございます！はっ…(゜д゜)そうだったんですね…！30代=アラサーだと思ってました…アドバイスありがとうございます！修正しておきます…！ (2020年8月8日 6時) (レス) id: 4d2a866f52 (このIDを非表示/違反報告)
あららぎ(プロフ) - めっちゃ面白いっすね！時間忘れて読んでしまう……あの、一つ気になったんですが、アラサーは30前なので、36歳はアラフォーかな…と。突然すんません！去ります!! (2020年8月8日 0時) (レス) id: b974365cb5 (このIDを非表示/違反報告)
東の番長第2号(プロフ) - コメントありがとうございます！100文字以内だからいいんですよ(ﾆｯｺﾘ) (2020年8月6日 20時) (レス) id: 4d2a866f52 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：東の番長第2号 | 作成日時：2020年7月21日 15時
