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「君の武器はそれなのか？」
「…何や悪いんか」
俺よりも背が高く､髪が長くて男か女か分からない此奴､エペは俺のショベルを見ながら聞いてくる｡
今までも馬鹿にしてきた奴がいたけど､此奴も同じなのかと思うとやるせなくなってくる｡
「いや､意外性があっていいと思う｡初見で相対した時に相手の油断を誘えるだろうし…」
「…」
「…何か気に触ったか？」
不思議な色合いの瞳をこちらに向けながら首を傾げるエペ｡
初めてだった､こんな事を初対面で言ってくる奴｡
思わず呆然としまった｡
「…シャオロン？」
「いや､何でもない｡はよ手合わせしようや」
込み上げてくるものを押さえ込みながら､俺はエペの手を引いた｡
これは…アイツらに報告しなきゃあかんな！
「取り敢えず､今回は木刀で試合をやるんやって｡自分が使ってる武器と同じぐらいの重さか､決まってへんのは自分が扱いやすいやつ選ぶんや」
シャオンに手を引かれながらやってきたのは､無数の木刀がある場所｡
色や長さが違うのを見ると､かなりの種類があるのが分かる｡
「エペのって､何をモチーフにしてん？」
「私の？」
「おん｡エペって割と細身やん？でも腰にあんのは重そうやし…何かモチーフとかあんのかなって」
「そうだな…」
今日はきっと使わないであろう愛剣を触る｡
これを選んだ時､オズワルドは驚いていたっけなぁ…
「処刑刀だよ」
「しょけいとう」
「本来のものより厚さや鋭さを増しているし､材料にも拘って作って貰ったんだ｡重いぞ」
ベルトから外し鞘から抜かずにシャオロンに渡す｡
細く見える彼は案外鍛えているようで､一瞬受け取った手が下がったが､しっかりと持ち上げることが出来ていた｡
「おっも…こんな持ってんのか凄いな」
「これぐらいのはあると思うか？」
「あると思うで｡俺の知り合いこれより重いの持ってるし」
その人絶対デカいだろ｡
「俺はこれ…エペはこれやな」
「…うん､ちょうどいいな」
周りの安全を確認してから､片手で木刀を振る｡
空気を切る音､腕全体にかかる重さ｡
愛剣を振る時と限りなく近いものだった｡
「そんじゃ､行こうや！手加減はせぇへんぞ」
「望むところだ｡本気でこい」
互いに互いを睨みつけながら私達はフィールドへと向かった｡
「…あれ､シャオロンやんな」
「そうやねぇ｡お隣の子は多分バッターリア国の人かな？」
「え､嘘」
「なんや､ひとらんの知り合いか？」
「知り合いっていうか､初めての友達」
「は？」
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東の番長第2号(プロフ) - コメント有難うございます！主人公､かっこいい…？？？頑張っていきたいと思います！！！！ (2020年8月8日 14時) (
レス) id: 4d2a866f52 (このIDを非表示/違反報告)
らっぴょこさん(プロフ) - 面白いです！主人公がカッコいい､､、！これからも頑張って下さい！応援してます！ (2020年8月8日 13時) (レス) id: c590781f3e (このIDを非表示/違反報告)
東の番長第2号(プロフ) - コメント有難うございます！はっ…(゜д゜)そうだったんですね…！30代=アラサーだと思ってました…アドバイスありがとうございます！修正しておきます…！ (2020年8月8日 6時) (レス) id: 4d2a866f52 (このIDを非表示/違反報告)
あららぎ(プロフ) - めっちゃ面白いっすね！時間忘れて読んでしまう……あの、一つ気になったんですが、アラサーは30前なので、36歳はアラフォーかな…と。突然すんません！去ります!! (2020年8月8日 0時) (レス) id: b974365cb5 (このIDを非表示/違反報告)
東の番長第2号(プロフ) - コメントありがとうございます！100文字以内だからいいんですよ(ﾆｯｺﾘ) (2020年8月6日 20時) (レス) id: 4d2a866f52 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：東の番長第2号 | 作成日時：2020年7月21日 15時
