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「ほ゛ん゛と゛う゛に゛お゛ま゛え゛は゛」
「…ごめんなさい､兄さん…」
我國の城のとある一室で､私は兄にしがみつかれてい
た｡
ちょ､顔ぐしゃぐしゃじゃん…ほら婚約者さん困って…ねぇわ逆にニコニコしてるなんで？？？
「ふふっ､いつも何かを耐えていらしてたの｡こんなに泣いたのは､初めて見たわ」
「…申し訳ありません､アステル様」
「様なんて…義姉さんと呼んで欲しいわ､ヨミ」
淡い蜂蜜色の豊かな髪に､金春色の垂れ目の瞳｡
おっとり､と言う言葉がぴったり合う人に会ったのは､初めてかもしれない｡
彼女の名はアステル･メル･エギーユ｡
由緒正しい､バッターリア国の王族の分家の娘さんだ｡
「…義姉さん？」
「ッ…かぁわいいわぁ…！」
いやそんな目尻下げて口緩めちゃう貴女が可愛くてオバチャン心配よ？？？
えぐえぐと泣いているオズワルドを宥めながら､アステルちゃんは話し始める｡
「んんっ…ほら､しゃんとしてくださいまし｡それで､ヨミ｡国としては､貴女の判断に任せるということらしいの」
「…残るか､帰国するか､ということですか」
「全ての判断を､貴女に委ねるそうよ」
その言葉を受けて､私は掛けられている薄めの掛布団に視線を落とす｡
私の肩を通って腕に落ちる髪は､未だ色は戻らない｡
学校は2ヶ月間の閉校らしいから､始まる頃には大分戻ってるはずだ｡
「…残ります｡まだ､私は未熟だから…」
「…そう､分かったわ」
目を細めるアステルちゃんの表情にいたたまれなくなり､思わず目を逸らす｡
そうするとニコニコと笑って頭を撫でられられられ…
「…たすけてにいさん…」
「お前そんな事言えたのか」
「失礼ですよ兄上」
ガバリと起きたオズワルドは真顔になって私をガン見をしてくる｡
それに思わず真顔で返す｡
家族でしっかりと関わってたのオズワルドだけだからなぁ…
「…俺は､お前が決めた事にとやかく言うつもりは無い」
「だが､本当に辛くなったら帰って来い｡俺の使い魔を送るから」
「…ありがとう､兄さん」
優しく頭を撫でられて､思わず顔が緩む｡
撫でることの方が多かったからなぁ…これにはおばちゃんもほっこりよ｡
そんな感じで談笑してると､扉をノックする音が部屋に響き､一瞬にして静寂が訪れる｡
「…何方でしょう」
「私です､エスクード殿」
「…開いております」
入ってきたのは､式典に出るような装備のグルさん｡
軍帽に装飾の多い軍服､そして瞳と似ている青いマント｡
くっそイケメンやん←
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東の番長第2号(プロフ) - コメント有難うございます！主人公､かっこいい…？？？頑張っていきたいと思います！！！！ (2020年8月8日 14時) (
レス) id: 4d2a866f52 (このIDを非表示/違反報告)
らっぴょこさん(プロフ) - 面白いです！主人公がカッコいい､､、！これからも頑張って下さい！応援してます！ (2020年8月8日 13時) (レス) id: c590781f3e (このIDを非表示/違反報告)
東の番長第2号(プロフ) - コメント有難うございます！はっ…(゜д゜)そうだったんですね…！30代=アラサーだと思ってました…アドバイスありがとうございます！修正しておきます…！ (2020年8月8日 6時) (レス) id: 4d2a866f52 (このIDを非表示/違反報告)
あららぎ(プロフ) - めっちゃ面白いっすね！時間忘れて読んでしまう……あの、一つ気になったんですが、アラサーは30前なので、36歳はアラフォーかな…と。突然すんません！去ります!! (2020年8月8日 0時) (レス) id: b974365cb5 (このIDを非表示/違反報告)
東の番長第2号(プロフ) - コメントありがとうございます！100文字以内だからいいんですよ(ﾆｯｺﾘ) (2020年8月6日 20時) (レス) id: 4d2a866f52 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：東の番長第2号 | 作成日時：2020年7月21日 15時
