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べちゃりと､彼女は血と泥のような黒いものの海に倒れ込む｡
ひとらんとは違う黒髪はすっかり色が抜け落ちて､白銀に染まっていた｡
「エペ！起きてぇやエペ！！」
「グルちゃん早く！早く誰か呼んできて！！エペが､エペが死んじゃう！！」
彼女の顔は､青白いを通り越して真っ白だった｡
赤と黒が映えるような､まるで死体のような…
「ッ…！」
「落ち着きなさい」
優しく肩を抑えられ､俺はその人物を見る｡
「父､上…」
「…話は後だ｡まずは彼女を」
そう言って父上はマントを脱ぎ､彼女をくるんで横抱きにする｡
だらりと垂れる腕､はらはらと落ちる長い髪｡
俺は､何を…
「…グルッペン､お前に勅命を示す」
「！」
「学園全体に､2ヶ月の閉校を伝えろ｡軍により､反逆者及びスパイ捜索を開始すると」
「我が子らを汚した畜生を､預かり受けた子を傷付けた下郎共を､私は罰せねばならない」
「…承知致しました」
何が起きたのかは分からない｡
けど､国を巻き込んだとんでもない事になった事は分かった｡
父上は､ひとらんらん､コネシマ､シャオロンに着いてくるように言って､3人と一緒に部屋を出ていった｡
最後に掛けられた言葉に､自分は情けなく､泣きそうになった｡
「お前が悪くない事は､私もこの子も知っているよ」
「ッ…！！」
未だ､自分は守られる存在なのだと自覚させられた瞬間だった｡
彼女と初めて会った時の､あの言葉が頭に蘇る｡
ー慢心というものこそ､貴様の命取りになるー
その通りだと､頬に流れるものを感じながら歯を食いしばった｡
その日､我國とバッターリア国にとある事件が発信された｡
他国との交流､自身の力を高めるための士官学校にて､反逆者が捕縛された｡
目的は謎だが､現総統の息子とその側近たちに洗脳の魔法を掛けて､バッターリア国からの交流生を害した｡
これを受けたバッターリア国は､国としてでは無くその交流生の家に判断を委ねる｡
安否確認の為に入国する許可をバッターリア国及び我國は快諾｡
使者として､交流生の実兄とその婚約者が我國に赴いた｡
反逆者の処遇については､発信されなかった｡
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東の番長第2号(プロフ) - コメント有難うございます！主人公､かっこいい…？？？頑張っていきたいと思います！！！！ (2020年8月8日 14時) (
レス) id: 4d2a866f52 (このIDを非表示/違反報告)
らっぴょこさん(プロフ) - 面白いです！主人公がカッコいい､､、！これからも頑張って下さい！応援してます！ (2020年8月8日 13時) (レス) id: c590781f3e (このIDを非表示/違反報告)
東の番長第2号(プロフ) - コメント有難うございます！はっ…(゜д゜)そうだったんですね…！30代=アラサーだと思ってました…アドバイスありがとうございます！修正しておきます…！ (2020年8月8日 6時) (レス) id: 4d2a866f52 (このIDを非表示/違反報告)
あららぎ(プロフ) - めっちゃ面白いっすね！時間忘れて読んでしまう……あの、一つ気になったんですが、アラサーは30前なので、36歳はアラフォーかな…と。突然すんません！去ります!! (2020年8月8日 0時) (レス) id: b974365cb5 (このIDを非表示/違反報告)
東の番長第2号(プロフ) - コメントありがとうございます！100文字以内だからいいんですよ(ﾆｯｺﾘ) (2020年8月6日 20時) (レス) id: 4d2a866f52 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：東の番長第2号 | 作成日時：2020年7月21日 15時
