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私を攻撃してきた生徒については､完全に私怨なので暫くの間の謹慎処分らしい｡
いやー､こんな早くリタイアしちゃって大丈夫かね｡
「あ､パイセンひとつ注意」
「ん？」
「パイセンの身体にはパイセンの他にも誰かいます｡今回オーバーキルしたのはその誰かです」
乗っ取られないように気を付けてと言われ､私は部屋を出た｡
あ､傷に関しては激しく動かなければ良いらしいです｡
に､しても､誰かって…
「完全に元の持ち主じゃん…？」
7歳の時に心が死んでしまったであろう､本当のシュヴァルト｡
正直､立ち直れてるなら身体を返したい｡
だって､見知らぬ誰かが自分の体を使ってるなんて嫌じゃん？
「…なーんか､疲れたなぁイス」
「んぬぁ？」
「なんだその鳴き方」
肩に乗って寛いでいるイスを撫でながら､寮までの道のりをゆっくり進む｡
いやー､色んなこと起こりすぎてオバチャン大変よ…
と､寮の前に複数の人影が｡
「…君たちは､」
「先日ぶりか､グラディウス殿」
カンテラを持って佇んでいたのは､グルッペンさん｡
そんで….オスマンくん？だっけ？
「…如何様で？」
「何､少し話がしたくてな」
そして差し出される左手｡
イスは瞳孔かっ開いて私の肩から降りようとしない｡
いや怖いわ｡
「…目的を話して下さい｡少々､疲れているのでもう休みたいのですよ」
「まぁまぁそう言わず､来てくれへん？な？」
オスマンくんが私と目を合わせる｡
翠色の瞳に吸い込まれるような感覚に気づき､イスに魔力を送る｡
「シャーーーッ！！」
「うわッ！？」
通常の何倍にも身体を大きくさせたイスが､毛を逆立てて威嚇する｡
ズキリと頭が痛んだが構わずに睨み付ける｡
いい加減にしろよマジで｡
「…時期総統閣下は余程おつむが足らないようで？」
「…」
「あまり侮るなよ｡私とて､無駄な争いはしたくないんだ」
少しだけ､自分から殺気を出す。
これだけで顔を青くする2人｡
はっ､青二才が…年上を侮るなよ｡
「後ほど､貴様の父上に報告させてもらう｡優遇してくれた手前心苦しいが､その態度を続けるなら私は容赦しない」
イスに元に戻るよう指示して､影に戻らせる｡
つかつかと歩き､2人の横を無言で横切った｡
もーおこ､おこだよオバチャン｡
グルさんにあとで報告しよ､チクッちゃお｡
部屋について､すぐにベッドに倒れる｡
ぐわんぐわんと頭が揺れて､視界もダブっている｡
あー…これあかんやつや…
3匹の声を聞きながら､私はゆっくりと瞼を閉じた｡
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東の番長第2号(プロフ) - コメント有難うございます！主人公､かっこいい…？？？頑張っていきたいと思います！！！！ (2020年8月8日 14時) (
レス) id: 4d2a866f52 (このIDを非表示/違反報告)
らっぴょこさん(プロフ) - 面白いです！主人公がカッコいい､､、！これからも頑張って下さい！応援してます！ (2020年8月8日 13時) (レス) id: c590781f3e (このIDを非表示/違反報告)
東の番長第2号(プロフ) - コメント有難うございます！はっ…(゜д゜)そうだったんですね…！30代=アラサーだと思ってました…アドバイスありがとうございます！修正しておきます…！ (2020年8月8日 6時) (レス) id: 4d2a866f52 (このIDを非表示/違反報告)
あららぎ(プロフ) - めっちゃ面白いっすね！時間忘れて読んでしまう……あの、一つ気になったんですが、アラサーは30前なので、36歳はアラフォーかな…と。突然すんません！去ります!! (2020年8月8日 0時) (レス) id: b974365cb5 (このIDを非表示/違反報告)
東の番長第2号(プロフ) - コメントありがとうございます！100文字以内だからいいんですよ(ﾆｯｺﾘ) (2020年8月6日 20時) (レス) id: 4d2a866f52 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：東の番長第2号 | 作成日時：2020年7月21日 15時
