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「ッ…邪魔をするな異国の者よ！」
「…目の前で命が喪われるのを､黙って見ていられるほど落ちぶれていない」
気付かれないよう足を上げて､重心を少し後ろにして､敵を前のめりにさせて､脇腹に蹴りを入れる｡
くっそ刃入りのじゃないやつだから不利！！！！
「何も知らぬ者が首を突っ込むな！」
「ここで殺そうとした貴様自身を恨め｡グラディウスの名において､ここにいる者の血は流させない」
倒れ込むように走り出し､フェイントを掛けてから懐に潜り込む｡
反応出来なかった敵は目を見開き､私はそのまま斬る振りをしてアッパーをぶち込む｡
確実に脳が揺れたのだろう敵は白目を向いて倒れた｡
「ふぅ…」
「え､エペ…」
「…すまん､投げてしまって｡咄嗟に庇えなかった」
そうなんだよなぁ…
投げるんじゃなくて一緒によければよかったのに…
くっそぉ…まだまだ未熟だな…
あかん脳筋になっとる…
「ちが､腕！」
「腕？…あぁ」
ありゃあ､ぱっくりいっちゃった｡
まぁ服はまだあるし良いとして､そこまで深くないし大丈夫でしょ｡
「大丈夫だ｡そこまで深くないし､問題ない」
バックから一応持っていた包帯を出し､魔法で水と消毒液を出して処置をする｡
あ､ガーゼがねぇ｡
「…手伝うよ」
「いえ､慣れていますから」
水で血を落としてから消毒液を使って消毒していると､しんぺい神さんが腕を掴んでくる｡
「！」
「…女の子に守ってもらったなんて､情けないにも程があるじゃん？」
彼の左手から､柔らかい緑色の光が溢れる｡
治癒魔法かぁ…えっこの人上級生…？？
「アレは俺たちで処理するよ｡慣れてるからね」
その言葉に､敵の方を見る｡
何人かで敵をうつ伏せにして手足を縛っていた｡
手際がよぃ…
「エペ！だ､大丈夫なん？！」
「シャオロン…問題ない｡しんぺい神さんが治癒魔法を使ってくれたからな｡ありがとうございます､しんぺい神さん」
「さん､なんて付けへんでええよ」
「目上の者には敬語を使うのが常なので」
治療が終わった腕に目をやる｡
シャツだけがスッパリと切れていて､その下の皮膚はその傷は無い｡
まぁ訓練とかで出来たキズはあるけども｡
さて､これからどうしようか｡
ゆっくりしようと思ったけど､彼らがここを使うようだし…
街の散策でもするかな｡
「ーエペ！」
「！…どうした」
「やからぁ…一緒に昼飯食わんかって」
思わず目を見開く｡
殿下の方を見ると､彼は笑ってこちらを見ていた｡
えっなに？
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東の番長第2号(プロフ) - コメント有難うございます！主人公､かっこいい…？？？頑張っていきたいと思います！！！！ (2020年8月8日 14時) (
レス) id: 4d2a866f52 (このIDを非表示/違反報告)
らっぴょこさん(プロフ) - 面白いです！主人公がカッコいい､､、！これからも頑張って下さい！応援してます！ (2020年8月8日 13時) (レス) id: c590781f3e (このIDを非表示/違反報告)
東の番長第2号(プロフ) - コメント有難うございます！はっ…(゜д゜)そうだったんですね…！30代=アラサーだと思ってました…アドバイスありがとうございます！修正しておきます…！ (2020年8月8日 6時) (レス) id: 4d2a866f52 (このIDを非表示/違反報告)
あららぎ(プロフ) - めっちゃ面白いっすね！時間忘れて読んでしまう……あの、一つ気になったんですが、アラサーは30前なので、36歳はアラフォーかな…と。突然すんません！去ります!! (2020年8月8日 0時) (レス) id: b974365cb5 (このIDを非表示/違反報告)
東の番長第2号(プロフ) - コメントありがとうございます！100文字以内だからいいんですよ(ﾆｯｺﾘ) (2020年8月6日 20時) (レス) id: 4d2a866f52 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：東の番長第2号 | 作成日時：2020年7月21日 15時
