20ソファーとベッド ページ22
そうして、私は今日の夜は若武と同じ部屋で寝ることになったのだ。
上杉くんと小塚くん、それに翼はそれぞれのお屋敷に帰っていった。
黒木くんと忍はマリアのお兄ちゃんだからマリアの部屋の隣にそれぞれ別なんだ。
砂原はマリアのガード役だけどマリアの近くに部屋はない。
「アーヤ。若武先生に変なことされたらすぐに呼んでね。」
黒木くんの捨てゼリフに若武はすぐに反応した。
「おいっ。黒木。俺はそんないかがわしいことは断じてせんぞ。」
「どーだか、ねー。」
忍も若武を茶化しだした。
それに砂原も混じりとても騒がしくなった。
でも、若武だからってこのあと部屋に2人きりは緊張しちゃうな。一応、若武だって男子なんだし。って、変なこと考えるな、彩っ!
そのまま、黒木&忍の双子兄弟と砂原と若武と私とで夕食をとった。
他愛もない話ができてとても楽しかった。みんなとこうしておしゃべりできたりするのは久しぶりだなって、思って。
そして、夕食を終え私達はそれぞれの部屋に入り寝る支度を始めて、解散した。
若武は客室に寝させたら屋敷からタナトスがやって来て何かされるかもしれないということで私と同じ部屋で寝るのだ。
屋敷の人に不審に思われないかなって考えてたけど2人は婚約する身だから全く怪しまれなかった。
でも、待って。私の部屋にはベッドが1つしかない。
「ねぇ、若武。若武はどこで寝るの。」
私は思い切って聞いてみた。
「そんなん、決まってるだろ。ベッド以外に寝るとかあるのか。」
うん、まぁ、そうだよね。
じゃー、私今日同じベッドで寝るの⁉
いやいやいや。同じ部屋では寝るとは思ってたけど同じベッドなの⁉
いや、さすがに恥ずかしいっていうか、なんというか。
私が考えてたことがわかったのか若武は顔を赤らめた。
「ごめん、アーヤ。そうだよな。じゃあ、俺はソファーで寝るわ。だから安心してお前はベッドで寝ろ、な。」
なんか私は申し訳なくなってきた。若武だって疲れてると思うのにソファーで寝るなんて。
「若武。ソファーで寝たら風邪ひいちゃうかもしれないし若武がベッドで寝てよ。」
「お前さぁー、ここは甘えとけよ。それに女をソファーに寝かせて自分はベッドに入るとかクソ野郎のやることじゃん。俺は女の子を大事にする主義だし。」
んー、でも、やっぱり若武をソファーに寝かせるのは…。
「じゃあ若武。一緒にベッドで寝よ?」
我ながら大胆なことを言ったと後で後悔しました。
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book - とても面白く、続きが気になるのですが、 29の、復讐の神の神の字、多分違うと思います。 (2019年11月23日 11時) (レス) id: cbda76f83d (このIDを非表示/違反報告)
ユキノ - 読むの2回目です!これからも無理しない程度に頑張ってください! (2019年1月19日 11時) (レス) id: 65a20c4621 (このIDを非表示/違反報告)
ミミー(プロフ) - エマさん» ありがとうございます!ちょっと、訳あって別の占ツクのページに続きを書いていますので、よかったら読んでください! (2018年1月4日 22時) (レス) id: bbb2e2ea41 (このIDを非表示/違反報告)
エマ(プロフ) - 読んでてすごく楽しくなります!無理しない程度に更新頑張って下さいね☆ (2017年12月15日 20時) (レス) id: aa404fb773 (このIDを非表示/違反報告)
ミミー(プロフ) - 彩華さん» わわわ!ありがとうございます!更新遅くて申し訳ないです、、、これからもぜひ見てください。 (2017年7月7日 0時) (レス) id: d354405d1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミミー | 作成日時:2016年11月13日 20時