15ちんぷんかんぷん ページ17
「へー。それはよかったねー。若武先生。砂原もね。」
黒木くん。目が目が、笑ってないから。
みんなの目が怖い。
あーもうーこのままじゃ、収集つかない。
「ちょっと。みんないい加減にして!喧嘩してる場合じゃないでしょ。」
私がそう言うとその場は一気に静まった。というか、冷えきったのかな。
「姫のお怒りだ。少し騒ぎすぎたね。」
黒木くんがその場をなだめる。
「そーだな。じゃあ、さっそく作戦会議しようぜっ。」
「若武。」
「あっ、はい。すいません。」
私が一言言っただけ、若武がこんな静かになるなんて。私そんな怖い顔してたかな。まぁ、声はいつもより怒ってたと思うけど。
「じゃあさ、自己紹介しない?こっち世界の名前でさ。」
いい考えだと思う、小塚くん。
そして私達はそれぞれが自己紹介をした。
あっ、そうそう。
黒木くんと忍はマリアのお兄さんなんだって。ちなみに2人は双子みたい。黒木くんがポセイドン、忍がヘーパイストスって名前。
やっぱり、私この世界の人達の名前聞いたことある。でもどこでだっけ。
「やっぱり、そうかもしれないな。砂原、どうだ。」
上杉くんがそう言うのが聞こえた。
「あぁ、やっぱりそうかもな。」
「ん?なんだ。上杉と砂原。なんか掴んでんのか。」
若武にも聞こえたみたい。
もしかして、この世界のことかな。そういえば、お庭で何か2人言ってたよね。
非科学的なことについて。
「七鬼、黒木。お前ら、今、みんなの名前聞いてたなんか思ったか。」
上杉くんがそう聞くと2人は顔を見合わせうなずいた。やっぱり、名前が関係してるのね。
「名前ってもしかして。」
そう言ったのは翼。多分、分かったんだろう。この4人が言ってることが。
分からないのは私と若武と小塚くん。
「なんか、ちんぷんかんぷんなのが3人いるみたいだな。」
忍が言うように、私は分かんなかった。
私達の名前が何を意味するのか。
「どういう事なの。僕達の名前がなんか意味あるの。」
小塚くんがそう聞くと黒木くんが腕を組んで言った。
「そう、小塚教授。恐らく名前がこの世界を作りだしてるっていっても過言ではないね。」
えっ。そんなに名前が重要だったの。
「あーもー。わかんねー。もーいいから教えろよ。」
私も降参。わかんない。
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book - とても面白く、続きが気になるのですが、 29の、復讐の神の神の字、多分違うと思います。 (2019年11月23日 11時) (レス) id: cbda76f83d (このIDを非表示/違反報告)
ユキノ - 読むの2回目です!これからも無理しない程度に頑張ってください! (2019年1月19日 11時) (レス) id: 65a20c4621 (このIDを非表示/違反報告)
ミミー(プロフ) - エマさん» ありがとうございます!ちょっと、訳あって別の占ツクのページに続きを書いていますので、よかったら読んでください! (2018年1月4日 22時) (レス) id: bbb2e2ea41 (このIDを非表示/違反報告)
エマ(プロフ) - 読んでてすごく楽しくなります!無理しない程度に更新頑張って下さいね☆ (2017年12月15日 20時) (レス) id: aa404fb773 (このIDを非表示/違反報告)
ミミー(プロフ) - 彩華さん» わわわ!ありがとうございます!更新遅くて申し訳ないです、、、これからもぜひ見てください。 (2017年7月7日 0時) (レス) id: d354405d1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミミー | 作成日時:2016年11月13日 20時