10夢なの ページ11
私達はマリアお嬢様の結婚相手が若武だと聞いて大笑いしていた。
うん、確かにこんなこと聞いたら笑っちゃう。
だって、若武がカボチャパンツはいて白い馬に乗ってるのを見たらもう、笑うしかない。
そして当の本人は自分のことをカッコイイとか思ってるんだろうな。
「そういえばさ、砂原はこっちではなんて名前なの。」
小塚くんがそう聞くと砂原は言った。
「俺は、アレス。さっき言った通りマリアお嬢様の騎士。ところでお前らは。」
そうして、それぞれが自己紹介をした。
「ところでさ砂原はこの世界のこと、どう思う。」
上杉くんが急に声色を変えた。
これは、上杉くんが何か重要な話をする時だ。
そういえば、上杉くんと小塚くんとこの話したよね。さっきも、翼としたし。
「あぁ。俺は夢だと思う。」
夢かぁ。これは上杉くんの言う非科学的なものにはいるのかな。
「まぁ、やっぱりお前もそう思うのか。」
「おっ。なんだ、お前もか。」
2人とも何か気があったようだった。
「じゃー、上杉。上杉がさっき言ってた非科学的なことってこれなの?」
私の疑問を小塚くんがそのまま言ってくれた。
「ん。まぁそうだな。だけど、俺が考えるのは寝ている時にみる個人の夢ではないと思えんだ。まぁ、これに関しては、ハッキリとは言えねーけどな。」
へぇー。そうなんだ。
この世界について何か詳しいことがわかったらまた言ってくれるよね。
「てか、砂原。アーヤ大丈夫なの?探しに来たんでしょ。」
翼がそう言うと砂原は忘れてましたみたいな顔になった。
その時の砂原のマヌケな顔はかわいかった。
「そーだった。アテナとかいう絵描きが立花のこと書き終わったらあの若武に合わせて結婚式の打ち合わせをするとか言われてたわ。」
じゃあ、今から若武に会えるんだ。
なんか久しぶりだから嬉しいかも。
「ってことで立花借りっからな。じゃー、立花俺の肩に手、置いて。」
え?手?何するんだろ。
私は砂原が何をするのか分からず素直に言う通りにした。
「よしっ。ってか、さっきといいお前本当にトロくなくなったよな。」
ふんっ。余計なお世話よ。
「しっかりつかまってろよ。」
きゃっ。
砂原は私をお姫様抱っこしたのだ。
砂原の顔がすぐ目の前にあってドキドキした。
そして砂原はお屋敷の中へ走っていった。
「立花、俺、お前に会えてほんとうれしい。」
砂原が耳元でそう囁くんだから私が赤面しているのは言うまでもない。
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book - とても面白く、続きが気になるのですが、 29の、復讐の神の神の字、多分違うと思います。 (2019年11月23日 11時) (レス) id: cbda76f83d (このIDを非表示/違反報告)
ユキノ - 読むの2回目です!これからも無理しない程度に頑張ってください! (2019年1月19日 11時) (レス) id: 65a20c4621 (このIDを非表示/違反報告)
ミミー(プロフ) - エマさん» ありがとうございます!ちょっと、訳あって別の占ツクのページに続きを書いていますので、よかったら読んでください! (2018年1月4日 22時) (レス) id: bbb2e2ea41 (このIDを非表示/違反報告)
エマ(プロフ) - 読んでてすごく楽しくなります!無理しない程度に更新頑張って下さいね☆ (2017年12月15日 20時) (レス) id: aa404fb773 (このIDを非表示/違反報告)
ミミー(プロフ) - 彩華さん» わわわ!ありがとうございます!更新遅くて申し訳ないです、、、これからもぜひ見てください。 (2017年7月7日 0時) (レス) id: d354405d1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミミー | 作成日時:2016年11月13日 20時