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先輩たちが行ってしまった後、廊下に落ちていたお守り。





『あっこれ・・・たいす、け?』


玉「ん?藤ヶ谷先輩のじゃん!」






北山先輩の付き添いで来ていた藤ヶ谷先輩が落としていったお守り。


おそらく部活のマネージャーの手作りのものだった。



バスケットボールの刺繍の下にひらがなで書かれた名前。





玉「A返してやってよ。」


『え?裕太が返せばいいじゃん。』


玉「弟と留守番なの、だから早く帰って来いって母さんが。本当は一緒に行ってやりたいけど」





『そっか・・・じゃあ私がお届けに行ってきます』


玉「あんがと」








それから下校時刻になった。



蓬「A帰る?」


『蓬!このお守りを3年の藤ヶ谷先輩にお届けに行かなきゃなの、お願い一緒に来て!』





蓬「えー北山先輩の次は藤ヶ谷先輩?!私3年女子に目つけられたくないよ?」



『だよね・・・でも、お願いっ』







結局 蓬は嫌々ついてきてくれた。


蓬とは高校からの友達だが私は蓬の人思いなところが好きで彼女と一緒にいることを好んでいる。

蓬は私と同じくらいの身長で158cmくらいだ。そして何より可愛い。










蓬「ね、まだ3年生授業してない?」

下から見ると3年教室ではまだ授業が行われていた。




『ほんとだ!そうだ、下駄箱に入れて帰ろうよ!』





蓬「それ名案!!」






私たちは藤ヶ谷先輩の下駄箱にお守りとメモを添えて入れ 帰った。

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作者名:そると | 作成日時:2018年8月15日 17時

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