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北山先輩が3年の中でも特に人気のある先輩ということを知ったのは
それから少し経った頃だった。
・
朝登校すると何人かの3年の先輩に呼び止められた。
「最近ミツと仲良いみたいだけどそういうの迷惑なんだよね」
『・・・あの、ミツいうのはどなたですか・・』
「え?」
「しらばっくれる気??」
「北山宏光のこと」
『あっ、あの、仲が良いわけではなくて、あの、たまたま北山先輩が蹴ったボールが私に当たって、気にかけてくれてるだけだと・・・』
「え?そうなの?ごめんね、私たちの勘違いだ。でもミツとガヤの3年のツートップには近づかないでね」
案外とすんなり謝ってくれて、
ドラマとかで時々ある ボコボコにされて
あんた さいてー
とかは言われなかった
・
でもやっぱり怖いし、
唖然としていると一緒にいた先輩の一人が戻ってきてくれて
「ごめんね。あの子北山のことになるとムキになっちゃうの、許してやって」
と言い残し小走りで元の場所へと戻っていった。
北山先輩って人気者なのかあ。
それにしても3年の女子は迫力があるよね、
怖かったもん。
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作者名:そると | 作成日時:2018年8月15日 17時