狂気の華をください【テニプリ】

青薔薇と黄色い薔薇は華を囲む ページ20

不「(つまんない)」


今は体育の授業でサッカーをしてる
僕はサッカーが出来ないわけではないけれど
好きではない


菊「ふっじー！パスパース！俺にちょーだい！」


英二は楽しそうだけどね
パスしてほしそうにする英二にボールを渡す


見事にゴールを決めた英二とハイタッチ
ふと校舎が気になり、見るとAと目が合った


不「ふふ…(ﾎﾞｿｯ」


手を振ると小さく手を振るA
ああ、可愛い。何をしてもAは可愛い


菊「あー！Aだー！おーい！！」


英二が大きく手を振る


おかしい。Aと英二って話したことが
ないはずなのに…なんで仲良くなってるの？


不「英二って…Aと仲良かったっけ？」


菊「最近知り合ったんだよん！！」


そういえば最近英二がコソコソしてたな…
なるほど。原因はそのせいか


いくら仲のいい友達でも容赦しないよ？


不「英二」


菊「ん？何？」


不「Aは渡さないよ。たとえ英二でも
Aは僕のモノだからね」


そう言うと英二から笑みが消えた


菊「不二がそう言うと余計奪いたくなるな〜」


不「Aは他の男になんか目もくれないよ」


菊「俺がAを夢中にさせればいいだけだよ
仕方ないよ。惚れちゃったもんはさ〜」


…英二ってこんな性格ゲスかったっけ
なんかこう…まぁいいか


ふと前のことを思い出した


不「…そういえば英二、見たんだろう？」


菊「何がー？」


不「僕とAが屋上でヤ ってるとこ」


英二が一瞬だけ固まった


菊「…見たけど？まあずっとじゃないけどねー」


不「じゃあ話は早い。Aが英二に目を
むけることはない。Aは僕に夢中だ
いくら英二でも、僕には負けるよ」


やっと手に入れたAを簡単に
渡すわけにはいかない

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