１３羽 ページ14
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「予想はしてたけど、鍵しまってる……。」
「じゃあ入れるところ探すぞ。」
「見つかったらやべぇだろ！馬鹿か！」
朝練の始まる前に体育館に来たはいいものの、当たり前のようにその扉は硬く閉ざされている。日向と影山は体育館の入り口の前に立ち尽くし朝っぱらから口論を繰り広げていた。
そんな2人の前に、田中とAは駄弁りながら登場する。
「やっぱキツいな、朝5時は。」
「まだ空暗いですもんね。」
2人の登場を受けて、日向は「田中さん！？A！？」と目を見開いて叫んだ。影山も言葉にこそしないものの随分驚いている様子だ。
「7時前には切り上げろよ。」
田中は手持った鍵をちらつかせ、日向と影山に忠告した。鍵開いてない問題が解決したことに2人は僅かに顔を明るくする。
「まぁもし怒られたとしても、私も何か言ってあげるから。」
そういって、Aは得意気に少し口角をあげてみせた。その表情を受けてみるみるうちに真っ赤になっていく日向の顔。その赤みの理由が興奮か、Aの笑顔に惹かれてのものかは定かではないが、おそらく両方ともだろう。
「田中さん！Aー！」
盛り上がった日向と田中の間で他愛もない会話が始まる。先輩と呼べ、といった会話をしているようだ。そのほほえましい光景を見つめていたら、「おい。」と影山に声をかけられた。
「……その、さ、さ……サンキュ……。」
とてつもなく不本意そうに影山はAに感謝の言葉を伝えた。とても感謝の意など見えないお礼の言葉に「なんだそれ。」とAは笑う。上からかよ、と付け足すと影山は「うるせぇ！」と叫んだ。
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練習する日向たちの事を、Aは嬉しそうに目を細めて見ていた。自分に伸ばすことのできる"伸びしろ"が烏野にはある。白鳥沢にはなかったものが。
それが嬉しくてたまらないAは、ノートとペンを持って、ベンチで練習の様子を記録していた。
「おいお前ら、ひとついっておく。大地さんは普段が優しいが、怒ると怖い。凄くだ。」
「知ってます。」
突然の田中からの言葉に日向と影山とAの声がそろう。昨日の締め出しを経験している日向と影山はなおさらよく分かっていることだろう。
「この早朝練がバレたらヤバイ。俺がヤバイ。この事を知ってるのはこの場に居る4人だけだから、くれぐれも――」
「おー、やっぱ早朝練か。」
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刹那(プロフ) - 疑問なのですが５羽の端麗ナ容姿は誤字では無いですか？ (2020年5月15日 15時) (
レス) id: 9ed63526ef (このIDを非表示/違反報告)
赤兎リエ輔(プロフ) - 由華理さん» 本当ですか！ありがとうございます！！ご期待に添えられるように頑張ります！ あっ、ほんとですね…(゜Д゜) み、見なかったことに((( すみません！今から直したら全話直さないといけないので、目をつぶってください…！ (2016年9月30日 19時) (レス) id: 9a5c590feb (このIDを非表示/違反報告)
由華理 - 質問なのですが、１７羽が二つあるのはなぜてすか？ (2016年9月29日 21時) (レス) id: 06d67bc150 (このIDを非表示/違反報告)
由華理 - いつも作品見ています！これからも更新頑張ってください！ (2016年9月29日 21時) (レス) id: 06d67bc150 (このIDを非表示/違反報告)
赤兎リエ輔(プロフ) - 七瀬 蒼さん» ご指摘ありがとうございます！直してきます:(゜ω゜): 面白いですか！？よかったです･･･！応援ありがとうございます！ご期待に沿えるよう頑張ります！ (元 花宮幸ヤです！) (2016年8月13日 15時) (レス) id: 9a5c590feb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤兎リエ輔 x他2人 | 作者ホームページ：http://nekomoti
作成日時：2015年5月9日 16時
