白雪姫 snm3 (ページ4)

今日:9 hit、昨日:21 hit、合計:142,455 hit

報道ページ4

.

.
事件から一週間、私は実家へ戻っている

ワイドショーは連日このニュースをセンセーショナルに報道した

肩の怪我は打撲で済んだし
頬の擦り傷も直ぐに治る程度で済んだ

マンションは多くの人が詰め寄り帰れないと申し訳無さそうにゆきちゃんが言う

父はゆきちゃんに「Aは大阪に連れて帰ります」
と宣言した

「パパ、無理だよ、仕事入ってるし、休めないよ」

父「こんな時に仕事なんて行かなくていい！
こんな目にあわされて、芸能界にいる必要ない！
もしも、お前がころされていたらと思うと…」

母「お父さん….」ハンカチを渡しながらママは
ゆきちゃんに

「今後のことは本人ともよく相談いたします
どちらにせよ、この騒ぎの中自宅へは帰れませんし
一旦大阪へ連れて帰ります

お仕事の方はご迷惑をおかけしますが、対応よろしくお願いします」と頭を下げた

ゆき「…わかりました」

その日の夕方私の休養が発表された

ネットでは救急車に乗る私と目黒くんの姿が拡散されたりマンションの私の部屋と同じ間取りや家賃が晒された

誹謗中傷も目にしたら、またあの時の事を思い出して震えることもある

ひーくんは警察で事情聴取を受けて出てきたところを取材陣に囲まれてしまった

詳しいことは捜査の関係上話せないとコメントしてくれた

他には私と付き合っているのかとか目黒くんと三角関係なのかとかその場でする質問なんだろうかと耳を疑うものもあった

ひーくんは必死に我慢して堪えて

「お話できることができましたら、事務所より報告させていただきますので、ご家族や病院への取材はお控えください」と頭を下げてくれた

メンバーに大変な迷惑をかけてしまってるし
なんだかもう消えてしまいたい気持ちでいっぱいだ

それなのにメンバーは毎日私の様子を気にかけてくれて連絡をくれるし、わざわざだてさんは大阪に会いに来てくれた

「わざわざ来てくれてありがとう」

「Aの顔を見たくて大阪まで来ちゃったよ…

どう？怪我は？」

「うん、もう平気」

「家は？どうするの？」

「父が東京へ戻ることを反対していて…
それに…今心療内科に行くように言われてて」

「心療内科って？」

「ん、心のね治療をした方がいいって先生が」

「何かあったの？」

「ん、ちょっとね…」

犯行が明らかになっていき、私の身に起きようとした事が分かってくると、だんだん眠れなくなった
そして作業員風の人をみると震えが起こるようになったからだ