グレイ・フルバスターの姉は出航直後のエースと会いました (ページ21)

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19話ページ21

カツカツカツ

ドレスのまま医務室に向かうと

「おい待てエース！！」

バンッ！！

ドドドドドッ！

エースを止めるデュースの声と私の横を切った風

A「......え？」

頭が追いつかずに唖然としてたら医務室からデュースが出てきて

デュース「A....！今エースが白ひげに奇襲しに行ったんだ！！起きたばっかなのに！」

デュースの顔は心なしか怒ってるようにも見える

いやまぁ、起きたばっかの人が世界最強に奇襲とは......ねぇ

A「はぁぁぁ、わかった。私が行くわ、デュースは治療の用意しといて」

デュース「頼んだぞ」

デュースとはそこで別れて私はまた船長室へと歩き出した

けど....エースって結構な血が出てた気が.........

今叩きのめされたらエース大量出血するから

......急がないと

私はドレスの裾を持ち上げ走る

頭の中には換装すればいいなんて考えはない

とにかく急がないと、としか

そしてやっと着いた船長室の前

ドアを開けようとしたら

ドガァァァァン！！

勝手に開いて私にぶつかる

A「ガハッ」

物凄いスピードで飛んできたのはエース

大方白ひげに吹き飛ばされたんだろう

サッチ「なぁ今部屋の外にAいなかった！？」

サッチの声が聞こえて

よくわかったね....

と感心しつつエースを船長室の中へ蹴り飛ばす

エース「うぐっ」

やっと立ち上がれた私は船長室に入ってエースの元へ

隊長達は驚いた顔で私を見てるけど誰一人とて声を出さない

ついにエースの前につき

A「やぁやぁエースくん」

エース「げっ....A.......」

A「人がせっかく心配してここまで来たのに？急にぶつかるとは何事かな？んん？」

エース「それは吹き飛ばされて.....」

A「だからなんでそんな事してるのかって聞いてんだよ」

エース「あ、いや......」

A「君のおかげて体は痛いし着回しの服1つ消えたし、ちょっといい加減にしないと海に投げ飛ばすぞ」

エース「...........チッ」

A「おう、いい度胸やな。表出ろや潰してやる」

エース「やってやろうじゃねぇか」

ズカズカっ

火花を散らしながら船長室を出て甲板に向かう

後ろから隊長達が着いてきているが、まぁ興味本位だろう

迷いに迷って甲板に到着

甲板にはたくさんのクルーがいてその中にスペード海賊団の人たちもいた

A「始めるか、勝敗は負けと言うか膝をつく。エースの場合海に投げ飛ばされるのもな」

エース「あぁ」