グレイ・フルバスターの姉は出航直後のエースと会いました (ページ12)

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10話ページ12

で、船に到着したわけですよ

A「何も無かったね....」

あれだけ急いで戻った、というのに何も無かった

いやさ、ここまで必死に帰ってきたんだから何かしらあった方が良かったよ

デュース「........」

エース「それよりも中に入ろうぜ、家具もこの後来るわけだし」

A「うん、そうだね」

私はドボドボと歩きデュースの首に腕を回す

デュース「！？な、何してんだ！？」

デュースは慌てて引き離そうとしてくる

A「疲れた、登れないから運んで」

デュース「運んでってお前なぁ.......ほら背負ってやるから後ろ回れ」

A「ありがとー」

のっそのっそ

ゆっくりと後ろに回ればおんぶされて船へ乗り込む

エース「案外広いな」

デュース「確かに.....部屋の数もまぁまぁだな。で、お前はいつまで後ろにいるんだ」

デュースは私にそう聞いてきた

A「歩くの疲れた、いいでしょー？」

デュース「はぁぁぁぁ」

下ろす事を諦めたのかデュースはエースと共に船内へ進んでいく

ふと、私は思ったことがある

それをエースに聞いてみよう

A「ねぇエース」

エース「ん？どうした」

A「船の名前どうするの？」

デュース「あぁ、決めてないな」

エース「ん～～そ～だなぁ」

Chiku Taku Chiku Taku Chiku Taku←

ピンポーン！！

エース「【ピース・オブ・スパディル号】だ！」

デュース「なんでその名前なんだ？」

エース「なんかビビッときた」

A「よーするに適当なんすね」

それ以外に言いようがなくない？

ビビッってさ、思いつきみたいなものじゃない？

A「なら海賊旗と名前は？」

エース「海賊旗は髑髏の頭に炎の帽子を被せて、これを描くんだ」

スッ

っと見せてきたのはエースの帽子についてるアクセサリー

ひとつが凶悪な笑を浮かべもうひとつが悲しみの顔をしている

これで海賊旗は完成

最後は.......

エース「名前はスペード海賊団だ！」

デュース「理由は？」

エース「個人的にスペードが好きだから」←

A「決め方がなんともエースらしい｣

その後家具からなんやらが届き準備ができた

エース「おっし！出航だぁぁあ！！」

そしてここから私達の海賊生活がはじまったのだ