時間はあっという間 ページ5
僕は授業がないのでクイズ研の部室に行った
何回か早押しクイズを部員のみんなとしていたけど、気が散りすぎて全くクイズに集中出来なかった
ので早々に辞め、クイズの勉強と言い先程のことを思い返す
点検中の鐘を試運転したのか、結局千乃ちゃんに教えることは出来なかった
次千乃ちゃんと会うのはこの後、千乃ちゃんの授業後、そう！カフェの約束がある
まだ、伝える機会はあると前向きに考えることにする
それにしても問題はどうやって伝えるか･･･
率直に直接言ってもいいが、それは避けたい
かと言って、どうやって出演しない方向まで説得すればいいのか？
いい感じの案が浮かばない
山「僕本来こういうこと得意じゃないからなぁ･･･」
部「大丈夫ですか？」
山「あっ！、うん大丈夫だよ！」
近くにいた後輩に心配された
心の中の呟きが小さな声で出てしまっていたようだ
とりあえず情報収集の為、2人が出ると言ってたクイズ番組でも見るか
「休憩してくる」といい部室を抜け、食堂のところで座って見てた
約1時間後
ﾋﾟﾛﾝ/
千乃ちゃんから連絡が来て気づいた
「もうそんなに時間経ってたのか(苦笑)」
連絡がくるまでの間僕はずっとそのまま見てたようだ
千乃今授業終わりました!!
山本お疲れ様ー
山本いつものところで待ち合わせね!
遅れたらごめん!!!
千乃ありがとうございます!
山本さんもお疲れ様です!
了解です!遅れても大丈夫ですよ笑
山本ありがとー!!
出来るだけ遅れないようにするね!
そう返信をして、スマホを閉じWQSSの部室まで急ぐ
山「戻りました！
前言った通り予定あるから僕は帰ります！
お疲れ様です」
先輩や後輩、部員全体に聞こえるように声をかけ、お疲れ様と言ってくれた部室を出た
ここから約束した場所までは遠くもないが近くもない
小走りで向かう
千乃ちゃんを傷つけずかつ出演を辞めさせるような上手い説得は悲しいことに全く思いつかなかった
土壇場で何とかするか
or
きちんと策を練ってまた、後日にするか
悩みどころだ
建物の外に出て、遠慮なく思いっきり走る
先程まで頭の中で考えてたことも続けたいが如何せん酸素が･･･
もちろん体力も･･･
見えた！！
時計台の下で待ってる千乃ちゃんが
時計台の下まで最後のラストスパートの如く走る
山「ごめん!!千乃ちゃん！
待った？」
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作者名：宵闇の猫 | 作成日時：2020年2月4日 3時
