姫と呼ばれた乙女（？）な彼とふとイケメン系な少女【Q.K】

Pの実見~その2~ ページ8

「ん、このクッキーうま」

「クッキーにマドレーヌ、紅茶なんてオシャレな組み合わせだよね、･･･美味しい」

「たまたまですよ。スーパーで紅茶とマドレーヌはお安かったので、クッキーに関しては偶然ケーキ屋さんでいい感じの値段で売っていたのでつい」

「･･･なるほど、だからクッキーうまいんか」


話のネタは手元のクッキーやマドレーヌから始まり、

「マドレーヌと言えばさ、特定の香りから過去の記憶が呼び覚まされる心理g「あぁ、プルースト効果ですか？」そう、川上それ」

「プルーストの代表作の『失われた時を求めて』に登場した効果ですね！」

クイズや雑学に移り、最終的には自分達の記事や動画の話になった

「動画出てないけど、Aちゃん的にどう？」

「急ですね、私的にはとても面白いですよ!!」

「例えば何ぃ？」

「え、例えばですか･･･、朝からシリーズの「ち」で始まる憧れるものは？の川上さん解のチカチーロとか印象強すぎますね。流石に笑いました(笑)」

「いや、あれはホンマにチカチーロしか思いつかへんかったから･･･」

「他だと初期の東大主とかですかねぇ。あれは色々とやばいです(笑)」

「あぁ、あれね(笑)」

時間を少しだけ忘れ電気の光の下、賑やかな雑談を楽しんでいた

だから、気づけなかったんだと思う

ﾌﾞｰﾝと大きめの蜂が入って来たことに


「!!、クッキーとマドレーヌもう少ないので補充して来ますね」

そう言ってAちゃんがここを離れて少し後に気が着いた

ﾌﾞｰﾝ

「あ!!川上そこ蜂いる!!」

「!!え、まじすか！」

ひぃ、とかうわぁ、とかうぉとかムリなどと言いながらバタバタと蜂から逃げる、慌てふためく成人済み男性2人

いくら虫が苦手とはいえ、決して人様にお見せ出来るものではない

「･･･俺、殺虫剤みたいなもの物置か何処かにあった気がするから持ってくる」

取り敢えず、この場から戦線離脱したいが為だけではない提案をしたら

「はぁ!?」

と川上のマジかみたいな非難と恨みがましい目線が向けられたがそれを無視して取りに行く

ごめん川上、ちゃんと見つけて助けるから

「お2人とも、バタバタして何かありました？」

戻って来たであろうAちゃんの声が遠く先程の部屋のところから聞こえる

いくら虫が苦手で平常心がない川上も説明くらいはするだろう

「あれ、ここら辺に昔置いたような気が･･･するな」

意外と見つからない

「お！、有った！」

俺はようやく見つけ、2人のもとへ急ぐ

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