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ライとの話を終え、しばらくすると意識が浮上した
ライに主導権を譲りたいが、戦闘でできた傷が痛む
ライが主導権を握ったところでまともに動けるとは思えない
白い天井に薬品の匂い
辺りは薄暗く、窓の外を見ると真っ暗
時計を見ると夜中の3時
…なんか忘れている気がする…あ
バイト！あいつに連絡してない！殺される！
ライ(霊華…この状況でバイトの心配してる場合じゃないよ…それにお父さんに連絡って…帰ってきてるかも分からないんだから…)
いや、帰ってくる周期的に、今日は帰ってきてる
それにバイトだって…クビにされるわけにはいかない
私を拾ってくれるのは、あそこしかないんだ
ライ(そこの台の上に携帯あるし、今からでもバイト先に電話したら？まだ残ってる人いるでしょ？)
ああ…
バイト先に連絡をして謝る
普段から遅刻もせずに真面目に働いてるし、1日ぐらい休んでも大丈夫だと言われた
問題はあいつ
電話をかけてすぐに出てくれたのはよかった
酷い時は永遠に出てくれない上に、会ったらうるさいとぼこぼこにされるから
まあ出てくれただけでもいいのだが…
出た瞬間に罵詈雑言をこれでもかと浴びせてきた
帰れない理由を説明すると、抜け出してでもいいから一回帰ってこいとのこと
流石に無理だと言えば、今すぐ帰ってこないと"罰ゲーム"だという
一度"罰ゲーム"を受けたことのある私からすれば、それは地獄よりも苦しい
いくら痛みがないとはいえ、苦しいものは苦しい
『…はぁ』
ライ(ちょちょちょ！なに点滴抜いてるの！？もしかしなくてもお父さんのところ行く気！？)
当たり前だ
あんなの受けたくもない
だったら今抜け出して、先生達に怒られた方がずっとマシだ
ライ(だとしても…)
ああ、多分今帰ったところでそれなりの罰は受けるだろうな
ライ(だったら…！)
でも、"罰ゲーム"は回避できる
あれが回避できるなら、私は行くよ
早いとこ、ここを出るぞ
ライ(…まあ、"罰ゲーム"を受けたことがあるのは私じゃなくて霊華だから、なんも言えないけど…無理は禁物だからね)
こんなの無理するなって方が無理だわ
ライ(…それもそっか)
早く行かないと…
後少しで病院の出口だ…なのに…
目の前に現れた包帯人間に私は足を止めざるを得なくなった
『…』
相澤「どこに行くつもりだ。まだ、怪我治ってないだろうが」
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作者名：おにぎりせんべい | 作成日時：2023年11月23日 0時
