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「世界会議の日程早まったって聞いた?」


「は?いや、聞いてねえ」


「俺の家には手紙来たよ、アルフレッドから。多分お前も家帰ったら来てるんじゃない?」




だったらいいけどな、と呟いて酒を煽る主人。

アルフレッド───アメリカ合衆国、アルフレッド・F・ジョーンズ氏……


今回の世界会議のホスト国だろう。




「今週の金曜日。つまり明々後日だよ。」


「明々後日…、A、何か予定あったか?」




そう問われて、鞄の中から手帳を取り出す。

今週の金曜日…、指でなぞって確認する。




『はい、本田菊様との食事の予定がありますね。』


「OK、じゃあ会議のついでに食事をする。いいな?」


『了解でーす。』




日本国か……、会ったことはないが、日本は大人しい人が多いし疲れずに済みそうだ。

手帳に予定を書き込んで、鞄の中に仕舞う。




「お兄さんが話したかったことはこれだけ。アーサーも言うことないなら今日くらいハメ外そ?最近呑んでないだろ、お前」


「……おう、それもそうだな」




主人はそう言って、勢い良く酒を流しこんだ。










「アルフレッドのやつ!俺がどんだけ愛情込めて作ってやっても不味いって言いやがって!!」




ダン、物凄い音を立てて叩かれるテーブル。

出来上がってるなぁ、と思いながら主人を携帯のカメラで撮る。


少ない客や店員は慣れているのか面白そうに主人とフランシスさんに酒を勧め、ガブガブと酒を飲み干していくお二人。




『おもしろ……』




自然と笑顔になっていく。




「お前ら呑めー!!今日は祭りだァ!!!」




いつの間にか上の服を脱いでいた主人が叫ぶ。

フランシスさんもまた然り、下は脱がずとも上半身を露わにして酒を浴びるように呑んでいた。


わあっと盛り上がった店内。酒の匂いと散らばる服、客は皆笑顔だった。




『主人、あまり呑みすぎると明日に響きますよ』


「んぁあ?いいんだよぉ明日なんて!」


『明日の予定はなくとも二日酔いで苦しむのは貴方ですからね』




主人とフランシスさんの服を拾う。

酔いつぶれた主人を回収するのは私だってことわかっているのだろうか。


カウンター席に座り店内の様子を眺める私の隣に、フランシスさんが腰掛けた。




「Aちゃんは呑まないの?」


『いえ…私は結構です。』




肘を付いて頬を赤く染め笑いかけてくるフランシスさん。



「お酒弱いの?」



『いえ、未成年なので。』






「はっ?」

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ゆかり(プロフ) - 神崎マミメさん» こちらこそコメントありがとうございます!とても有り難いお言葉です…! (2018年4月17日 22時) (レス) id: f154e1beef (このIDを非表示/違反報告)
神崎マミメ(プロフ) - こういうの待ってました!ありがとうございます!愛してます! (2018年4月13日 23時) (レス) id: 6409a39764 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆかり | 作者ホームページ:ありません  
作成日時:2018年2月14日 23時

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