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ふわふわとした感覚に陥る。
ふっと目を開けると、真っ白な空間から徐々に色がつき始めていた。
これは夢か……そう判断するには簡単だった。
ふわふわとしたまま声がする方へ目を向ける
そこには、剣を持った男と小さい頃の私がいた。
小さい頃の私は、凄く嬉しそうな顔をして彼に話しかけている。
『お兄ちゃんはさ！今の仕事楽しい？？』
「おうっ楽しいぞ！でもな、この仕事Aにはやって欲しくないんよな」
『どうして？』
こてんとする私に、彼はにこりと微笑む。
「危ないからだ！ちっちゃくて弱っちぃAには向いてないな〜！」
『えー！大きくなったら絶対強くなるもん！お兄ちゃん抜かすんだもん！！』
「大きくなったらな〜？」
『うん！！大きくなったら、絶対にお兄ちゃんみたいに強くなってみんなを守るんだ！』
「お兄ちゃんとの約束な？」
「まかせて！」
どこか既視感のあるその光景は、彼と小さい頃の私が指切りげんまんをした所で、段々と真っ白になっていった。
＿＿＿
＿＿＿＿＿＿
『………。』
すっと目が開き、体を起こす。
反射的に時計を見ると、6時ぴったりだった。
『ふわぁ…ん…』
自然と出てくるあくびを抑えつつ、洗面台へ行くため立ち上がる。
『…妙に暖かい夢を見た気がするな』
どんな夢だったっけ……そう考えても出てきそうにない。
歯磨きを終わらせ顔を洗う。寝ぼけながらも今頭にあるモヤモヤがなんなのか、考えていた。
私、何か忘れて…、、、
『昨日どうなったんだっけ…』
風に当たろうとベランダに出て、グルッペンが居て……、、
なんかグルッペンらしくない事言い出して、私がそれもグルッペンさんだ＿って言って…
学校の制服に着替えながら、段々と思い出していく。案外簡単に思い出す事が出来た。
理由を分からないまま泣いたんだよね…確か。
それで、トントンに抱きしめられて…＿＿
『…お兄ちゃん…？』
こぼすように声を出す。何かが分かるような気がして。
私、お兄ちゃん居ないよな…？
いや居ないよ…？…うん。居ない。
記憶を辿っても、兄という存在が出てくる事はない。グルッペンが言った家族とは、誰の事なのだろうか。
『…考えても分からんな。
夢もきっぱり忘れちゃったし……
……って、昨日多分だけどトントンにベッドまで運ばれたよね…？…お礼言わなきゃ』
そう呟きながら、鞄を持ってドアノブを回した。
＿＿＿＿６：３０＿
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あめんぼ(プロフ) - あうあさん» ありがとうございます〜！！嬉しいです(´∀｀=)更新頑張りますね!!!! (2020年3月30日 21時) (
レス) id: 22897bf3ec (このIDを非表示/違反報告)
あうあ - めっちゃおもろいです！これからも更新頑張ってください！ (2020年3月21日 19時) (レス) id: 8787b22be6 (このIDを非表示/違反報告)
あめんぼ(プロフ) - ひよ子さん» コメントありがとうございます〜！！更新頑張りますね…！！(´∀｀*) (2020年3月21日 16時) (レス) id: 22897bf3ec (このIDを非表示/違反報告)
ひよ子 - この小説めっちゃ面白いです！これからも更新頑張ってください(*´∀｀*) (2020年3月17日 21時) (レス) id: ad4aa31054 (このIDを非表示/違反報告)
あめんぼ(プロフ) - ココラさん» コメントありがとうございます！期待に応えれるよう頑張りますのでこれからもよろしくお願いします…！！ (2019年8月14日 18時) (レス) id: 22897bf3ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あめんぼ | 作成日時：2019年1月9日 2時
