二度目の人生に慈悲を弐 (ページ33)

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八十二日目ページ33

だって、堪えられなかった。
コイツのせいで、ヒナもアッくんも死んで、ドラケンくんは死刑囚になり、直人は苦しんでる。

幹部の人たちが何か言ってるけど、それも聞こえない。
ただ、不愉快だった。

いっそのこと、今ここでコイツを殺してしまおうか・・・

？「何だ何だ？面白ぇことになってんじゃん！！」
三「場地・・・。」

黒髪ロングの場地？っていう人がやって来た。

あ、8・3抗争で見た。たしか、幹部の人だ。

場地くんはこちらに歩み寄ったかと思うと、急に胸ぐらを掴んできた。
え？何何何何？？？

目の前には彼の拳が迫ってきている。
あ、私死んだ？もしかしなくても任命式潰したから？

？「場地。」

が、顔面スレスレで拳が止まった。

万「辞めろ。」

万次郎君の一声だった。
それに小さく舌打ちした場地くんは万次郎君に近づく。

場地くんはどうやら、問題を起こして集会を出禁になったようである。それなのに、集会に来た。

場「大事な集会ぶち壊した俺は、今度こそクビか？」

なに？この人、クビになりたいの？

場「俺、芭流覇羅に行くわ。」

クビになりたいどころか、なんと敵対チームに行くと言い出した。
万次郎君が声をかけるも、場地くんはさっさと帰ってしまった。

稀「おい、A。」

うげ、稀咲・・・。
まぁ初対面に急に殴られんのは誰でも気に入らないよね。私も場地くんに殴られかけたけど。