名前呼びをしたいいじめっ子 ページ8
私は今いじめを受けている。
木「田村。暇だからお前と話してやるよ。」
「あ、ありがとうございます…」
わざわざ貴重な休み時間を私なんかに当ててる彼は、いじめっ子の木崎くんだ。
木「お前、存在感ねーし、ボッチだしカワイソーだよなーー。
どうせ、小学生の頃からロクに名前呼びしてくれる奴なんていなかったんだろ。」
おっしゃる通りで何も言い返せません。
木「お前、下の名前は何てゆーんだ？」
「い、今更！？人のこといじめといて・・・！！？」
ていうか、入学当初で自己紹介していったよね！？
いや…木崎くんに限らずか…
木「てめーには興味の欠片も無かったしな。」
「ひ、ヒドイ…」
クツクツと人を見下すような目をして笑う木崎くん。
木「さっさと教えろや。」
「え、あ・・・
A
です…」
木「ふーーん、Aっつーんだな。」
「私に聞かなくても、掲示板にある自己紹介カードでわかるんじゃ、」
木「ハァ！！？んなモンあんならさっさと言えや！！」
ズカズカと掲示板へ木崎くんは歩み寄って行った。
…あれ？ていうことは、木崎くんって今は私に興味を持ってるってこと？
そんなこと言ったらまたいじめられそうなので言わないでおいた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
廊下の端からユラリと見えたオレンジにドキッとする。
「木崎くん！！」
木「よお…」
木崎くんが何か言いかけると、
『おはよー』
『おはよー』
反対側の廊下から登校して来た子たちが通りかかる。
すかさず木崎くんは、しかめっ面に早変わりさせてド突いてきた。
木「田村ぁ〜〜。ボサッと歩いてんじゃねーぞ！！」
「え、えと…すみません…」
木崎くん、何言いかけたんだろ…
体育が始まる前、今度は校舎裏に引っ張り込まれた。
「木崎くん…！」
私はフェンスに背をくっ付けてる。別に付けたくて付けてるわけじゃない。
目の前に木崎くんの凶悪顔が迫ってきているのだ。逃げようにも木崎くんの長い脚が遮って逃げられない。
木「おおっと。逃げよーったって、そーはいかねーからな、」
最後まで言い終わらなかった。
『それでさー』
話し声が近づいてきてる。
そういえば校舎裏って近道とかにコッソリ利用してる人がいるんだっけ。
すると私の胸ぐらを掴み上げる木崎くん。
木「田村ぁああ！！てめ、この…
田村ぁああ！！」
ヤバそうなものを見る目でこちらを見る、通りがかりの人。
今日の木崎くんは少し変である。
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とらにゃん(プロフ) - 微妙に優しいいじめっ子だ！この作品面白いですよね(*^^*) (4月8日 19時) (
レス) @page3 id: bf237e0347 (このIDを非表示/違反報告)
taama(プロフ) - 最近ずっと読んでて、すごく面白いし読みやすいです！ゆっくりでいいので更新待ってます！(˙ᗜ˙) (2022年6月30日 11時) (レス) @page6 id: e71bfb69e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2022年5月14日 20時
