オリとの日常 (ページ1)

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30 告白① ページ1

「相談があるんやけどさ、」

『うん、どうしたの？』

そう目の前で首を傾げる彼女のことが好きだ

恋愛経験は少なく、積極的に行けるタイプでもない

しかし、自分から人を好きになることなど滅多にないので簡単に諦めるわけにはいかないと

LINEを送ったり

ご飯に誘ったりしている

ただ、彼女は鈍感すぎる

「Aちゃんは、恋愛経験とかある？」

『大志くんから恋バナするなんて、、笑』

「笑わんといてやー」

『ごめんごめん笑、恋のお悩み？？』

「そやねん。好きな人へのアプローチの仕方とか、なんか知っとる？」

『んー、アプローチの仕方は難しいけど…。変に駆け引きとかはしないほうがいいよ』

「そうなん？」

『うん。押して押して引いてとか、わざと好きバレするとか、あーゆうのは恋愛上級者がやるから上手くいくんだよ』

「なるほどなぁ。相手の子、鈍感やねんけど。好きバレあかんのかぁ」

『じゃあ、もう告白したらいいのに！』

「え？！」

『鈍感な子には積極的にいかないとだよ！
好きバレを超えて、告白！』

「え。ほんまに？」

『その子とは今いい感じなの？』

「LINEも続いてるし、何回かふたりでご飯行ったりしとる」

『その子ももしかしたら、大志くんに気があるのかもね』

「そうやとええけど」

『いいなぁ、私も恋したいなぁーー』

可愛らしいお顔をしながら

ジョッキのビールを片手にゴクゴクと飲み進める彼女を横目に

俺は覚悟を決めた